この世に「怠けている人」はひとりもいないという真実【福話術13】
ようこそいらっしゃいました!
前回取り上げた「福あそび」が帰ってきた!自分にも愛を向けてに引き続いて、徐々に人気も高まりつつある【福話術】の第13回をお送りいたします!
今回のテーマは、
この世に怠けている人はひとりもいない
すでに何度も言われてきていることだとは思いますが、昨今では多少揺り戻しのような現象も見えるところですので、改めて福話術者として確認させていただこうと思いました。
おらっ、何してんだ! さっさとこの記事を読め! だらだらしてんじゃねえ!
待って、最初から間違ってるよ~! ダルマ師匠……!
「怠ける」ってどういうこと
今回のテーマを見ていくにあたってまず考えなければならないのは、「怠ける」とはどういう意味なのかということです。
皆様はどう思いますか? 少し考えてみてください。
たとえば、
- やるべきことをやっていない
- 何もやる気が起きない
- 基準に足りない成果しか挙げられていない
このようなものが例として出てきそうですね。
怠けるという言葉自体が一般的な理解としても感覚的なものですので、このように私たちも感覚的に把握してみることは有効だと思います。
やるべきことをやっていない
怠けるという言葉を使うときには、やるべきことをやれていないとか、ちゃんとできていないとか、そういう表現に似たものを用いることがありますね。
後で見るように、数字や目標などのものさしが想定されている場合ではなくても、なんとなく上のように感じることを「怠け」と呼ぶことが多い気がします。
わしなど昔からずっと「怠けている」と言われてきた。80年の坐禅の間、知人は大学を卒業し、結婚し、子どもを持ち、社会的な地位を確立し、日々勤めている。
しかし、キノコ度99パーセントのわしはここでこうして坐っておるだけだ。これでよいのか……?
何もやる気が起きない
そもそもやる気が起きない状態、気持ちを指して「怠けている」と言うこともあります。
誰しも経験があると思うのですけど、自分が何もしていないのに、ただやる気が起きないということはありますよね。人間の神秘です。
こないだは朝起きた瞬間からもうどんよりで、お天気が悪かったのもあると思うんだけど、ホントに何もやる気がなかった……。
ガンバって身体を起こして仕事には行ったけど、やる気ない感じはずっとしてて、できれば休んじゃいたかった(泣)
一定の基準に足りない成果しか出せていない
やや具体的に見える場合として、ある基準に照らしてその人が挙げている成果が及んでいないことを「怠けている」と言うこともあります。
これは昔も今も変わらずおこなわれていることで、ブラック企業の例を挙げるまでもありませんよね。
小さい頃から私たちは基本的に数字やものさしに囲まれて育つので、そこでは合格点に足りなかったとか、誰々よりも得たものが少なかったとか、取り組んだ時間が短かったとか、いろいろに「怠け」たことになっています。
ボクのお父さんは厳しい人で、次のテストに向けて目標点を決めさせるんだ。そして、それに届かなかったら「怠けもの」と言って叱るんだ……。
(※フィクションです)
誰も怠けていない
ここまでご覧くださった方はお気付きかもしれませんけれど、以上の三人(ダルマ、かんむりちゃん、おうじゃ)のどこが「怠けて」いたでしょうか?
外側の事情はそれぞれあれど、この人たち自身は全く怠けていないのではないでしょうか。
このことはこの世界に生きているすべての人に当てはまると思います。
すなわち、たった今のあなた自身の気持ちを振り返ってみたとき、どこか怠けているところがありますか?
ああ、わしは怠けているぞ。
と認めるとき、もはや怠けていないのではありませんか?
反対に「自分は怠けてなんかいない!」と答えるとき、怠けるつもりがないのですから、やはり文字通り怠けていないのではありませんか??
あくまでダメ出し成分である
そうすると見えてくるのは、「怠けている」という表現をするとき、私たちは自分自身から離れた何かを念頭に置いているということです。
「怠けたくないのに」→怠けてしまう
「今は疲れているから横になっていて」→怠けている
「やる気が起きなくて」→怠けている
このように、直接の私たち自身は上のカッコ書きのほうなのに、後半の「怠けている成分」ばかりがクローズアップされるのですね。
別な言い方をすれば、怠けているかどうかはあくまで評価であって、私たち自身ではありません。せいぜい、そのように自分(や他人)が感じたり、考えたりしているという程度です。
ちょっとばかばかしく思いませんか?
怠けていようがそうでなかろうが、私たちが私たち自身で過ごしていれば十分なのです。
そんな評価の前に、あなたも私もこうしてちゃんと生活しているのですから(^^)
まとめ
ここまでお読みくださってありがとうございました!
「怠けている」という評価を自分や他人に下す前に、自分がおこなっていること、やれていることなどをよく見つめてみてくださいね。
それこそが「愛すること」につながると信じています☆
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