アフィリエイトの【本質】と【展望】:広告主の一媒体からの脱却→あなた自身の表現へ
このサイトを始めるにあたって、どうしても考えがまとまらないというか、腑に落ちない点がありました。
それはアフィリエイト(商品等紹介・提携)の仕組みについてなんですけど、たとえばどこかのサイトやブログで企業の商品とかサービスを取り上げるとき、
あくまで広告なのだという告知
が、その記事内やすぐ近くで明示されている例があまり見られなかったことです。
広告主自身が作成しているサイトじゃないってことは表示されていたり、一般的に理解できるような作りになっていますけど、そのサイトでポチるとサイト作成者が広告料というお金をもらえることが明示されている例は皆無なんじゃないかと思います。
この記事では、以上のことに関連して、
アフィリエイトの本質と、これからどのように進むのか(展望)
を検討してみますね。
アフィリエイトの本質とは
すでにブログやサイトを運営していたり、これからチャレンジしようと考えている人はご存知と思いますが「アフィリエイト」とは、端的には、
「成果報酬型広告」とも呼ばれる、企業が自社の商品やサービスの販売促進をするためにするマーケティング活動
ーWeb学園HPより抜粋(要約)
です。
もっと詳しく中身や仕組みを知りたいという方は、上記リンク先のホームページをご覧ください。
当記事執筆現在(2022年6月27日)、「アフィリエイトとは」で検索するといちばん上に表示されています。
つまり、あえて強い表現をするならば、企業の手足となって、代わりに商品を宣伝してあげるという立ち位置ですね。
それでうまく購入が発生したら、お礼として企業から報酬がもらえるのです。
アフィリエイトは、
- パソコンさえあればすぐ始められる
- 始めるのにお金がほとんどかからない
- 自分の自由な時間に取り組める
などの点からとても人気がある副業ともいわれています。
実際には何をしているのか?
もう一度確認すると、アフィリエイトをおこなうアフィリエイターさんが実際におこなっているのは、企業の商品の宣伝です。
自分で用意したホームページやブログで、その企業の商品の特徴や、使用した感想や、おすすめの活用法などを紹介する。
そして「興味がある人はコチラ」という文言によって、企業の商品購入のページへ誘導する。このとき、
「当リンクをクリックして商品を購入した場合、当サイトの管理人に、提携先企業から報酬が支払われます」
などとはめったに書かれていないのです。
なぜなのですか??
この「おうじゃの指しゃぶりタイム」の管理人(おうじゃ。いま、これを書いている私です笑)自身も、すでにこれまでの記事で、商品リンクを用意したものがあります。
私もAmazonに飛ぶなどのことは書いていますが、そこから自分に報酬が発生しうることは書いていません。
そのことになんとなく違和感がありつつ、アフィリエイトってそういうものなのかなぁと思っていました。
ですが、よく考えていくと、それはやはり奇妙なことなのだと気付きました。
だって、アフィリエイターはアフィリエイトをしているのだから、その仕組みを明示しても本来問題はないはずです。
商品を使用した感想を具体的に記したり、お得な活用法を紹介したりすることそのものにも大変価値があります。
むしろ、画面の向こうに「生きた人間」を想い、少しでもその人たちの役に立つような情報を発信することは、(アフィリエイトに限らず)情報発信のひとつの基本形です。
ただし、商品そのものの情報は企業のホームページなどを参照すれば足りますし、口コミもAmazonなどのショップを確認すれば相当な詳細さで把握できます。
それなのに(稼ぎたいぞという狙い以外で)アフィリエイトをする必要がどこにあるのでしょう??
ホームページを企業が用意できていなかったり、評判が出回っていない商品などに関しては必要性があるといえそうですね。
上気リンク先のホームページでも触れられていますが、企業にとって低コストで有効なマーケティング手段として利益があるというのも確かでしょう。
しかし、それ以上に企業自身のホームページや知名度その他の手段で集客できるならば、アフィリエイトなんて無用です。
車のディーラーさんはアフィリエイトの出稿(広告を出すこと)しているのは見かけますが、トヨタはしていませんよね。
その意味では、アフィリエイトはいかに上手におこなっても、その広告元企業以上の何かであることは不可能な仕組みだということです。
企業同士の競争が下に降りてきただけ
最近ではたとえばクレジットカードやウォーターサーバーなど、レッドオーシャンと呼ばれる競争の激しいアフィリエイト分野が発生してきました。
アフィリエイト業界が活性化している点では評価すべきところなのかもしれませんが、立ち止まってよく見ると、これは
企業間の競争が、個人(アフィリエイター)の間に降りてきた
だけではありませんか??
そうして、そのアフィリエイター(個人、小集団)同士で、検索順位の上下を競っているのではありませんか?
しかもそこへ企業も参入して競争するという。
現在もこれからも無数の商品やサービスや企業が生まれますし、それに応じて競争が激化しないブルーオーシャンの分野も生まれます。
しかし、事柄の仕組みとして、その現れた分野にアフィリエイターが参入していけば、かならず競争が起きてくることになります。
広告費を出す側の企業は自社の製品をなるべく販売したいわけですし、アフィリエイターも自分のサイトをなるべく経由してほしいわけですから。
ちょっと奇妙に感じませんか??
アフィリエイトの本質を探ってきたのに、企業の代わりに宣伝すること以外に本質らしきものがないような感じがしませんか??
ここに「アフィリエイト 危ない」というキーワード検索がされてしまう原因のひとつがあるのでしょう。
展望:以上が私たちの求めている形だろうか
こういう活動を、これからもずっとやっていくのか、という疑問に管理人は突き当たりました。
仮に当サイトがたくさんの人に見てもらえるように育っていって、自分の懐に企業さんからいっぱい報酬が入ってくるようになったとして、それが最上の形なのか? と。
案件を紹介して、このサイトにはたくさんの人が訪れ、競合サイトは閑古鳥。
またはその逆の状態にあって、管理人はアフィリエイトできそうなジャンルを日夜探して回る……。
私個人としては、どこかピースがはまっていないのを見ないフリしている感覚が否めないのです。
成果を出していないのにそんなこと言うなっっ、って言わないであげて!!
たぶんこの部分が微妙な気持ちの人ってたくさんいると思う。
話を大きくしていくと、資本主義の在り方のようなところまでつながっていると思いますけど、そこはひとまず置いておくとして。
結局は企業さんの手足として、まるで自分が頑張っているかのような気持ちにさせられつつ動かされているという事実を前提とすると、これからは以下のような発想が重要と考えます。
(表現が嫌味な感じかもしれませんが、あえてそのようにしています。少なくともその性質が含まれていることは間違いありませんから。
また、本人が納得してそれをおこなっているのであれば、何も問題はありません。)
アフィリエイトであることを堂々と明示
まず、もちろん運営サイトの特質に合わせつつですが、アフィリエイトをしているなら、そのことをもっと前面に出していくことです。
これによって、企業と消費者の間にはさまっておこぼれをもらっているというイメージを払拭できます。
企業の理念や商品に強く共感して、自分自身も利用者として、誇りをもってアフィリエイトに取り組んでいらっしゃる方もたくさんいると思いますが、
しれっとリンクを貼る
行為のどこかには上のようなイメージ、違和感が隠れているでしょう。
その背後には
「あえてここで自分が紹介しなくたって、欲しい人は検索すれば『Amazon』なり『ほけんの窓口』なりのサイトにたどり着くはずだろう。この作業に何か意味があるのか??」
ー心の声
という気持ちがあるはずです。
この疑問は真実ですよね。
本当に求める人は、アフィリエイトサイトなどなくても自分でしっかりと情報を収集し、必要なものを手に入れます。
目線をひるがえせば、サイトを作成しようというアフィリエイターの皆さん自身も、自分でさまざまな情報を収集してサイトを作り上げています(このプロセスの中で他のアフィリエイトサイトに触れることもありますけれど)。
私たちにはそういう力があります。
それにもかかわらず、アフィリエイトによって消費のプロセスに介入する場合には、自分がアフィリエイトをすることそのものに価値があることが大切ではないでしょうか。
とりあえず稼げればいい! というのもひとつの立場ですし、すばらしいと思います。
ただし、ここでの検討からは除いています。
「自分色」しかない
そう考えてくると、これからのアフィリエイトは、
- 情報の質を高めてユーザビリティ向上を目指し、みんなの役に立つ
- サイトの見栄えや構成もさらに追求する
という点以上に、アフィリエイトに携わる
自分自身が自分の色で輝く
ものであることが必要です。
これは、企業の商品やサービスに関する情報に詳しい自分という意味ではなく、ほんとうにその人自身の面白さ、素敵さが前面に出てくるということです。
アフィリエイトをする人自身が、報酬目的な部分があるのはよいとして、そのアフィリエイト活動そのものを楽しめること。
それがその人自身のよろこびや発展につながること。
こうしたアフィリエイトの在り方がもっと進めば、逆説的ですが、アフィリエイトの意味がどうこうに関係なく、競合がどうこうということに関係なく、
人が自分自身で輝くための仕組みになっていくでしょう。
企業も変化する
企業は、自社の商品をきっかけとして、さまざまな人が自分なりの花を咲かせることを、アフィリエイト報酬によって手助けするという立場に変わります。
たとえば、化粧品会社は、コスメの大好きな人に案件を提示することによって、その人がもっと美しく、自分の生活を楽しめる手助けを。
食品宅配の会社は、お料理や総菜の好きな人が、自分の料理やレシピが多くの人に楽しまれる可能性を得る手助けを。
なんか素敵な感じしませんか??
真のアフィリエイトのメリット
さらに、アフィリエイトの真のメリットは、
アフィリエイトをする人が自分から広告主を選択できる
という点です。
従来の広告は、たとえば著名なアーティストやスポーツ選手などに対して、企業側が自社の名前の入った器具や道具などを提供するような形でした。
広告塔となるそれらの人たちに似合うような商品(楽器のアンプとかスポーツドリンクとか)が提供されていたとは思いますが、アーティストやスポーツ選手の方から企業を選ぶことは簡単ではなかったはずです。
しかしアフィリエイトの場合は、アフィリエイターが自分の興味関心、趣味などに従った広告を自分で選ぶことができて、その方向でアフィリエイター自身も知見を深め、成長することが可能です。
その意味でも、アフィリエイトはアフィリエイターそれぞれが自分を表現することを後押しする仕組みになりうるということですよね。
まとめ:自由にやってこそ
ということで、いろいろと書いてきましたが、つまりはサイトを運営している人は思う存分、自分の自由に取り組むことだと思います。
そのように自分のカラーを生かしてこそ、もっともっと多様なカラーが現れて、それに対応したアフィリエイトの案件やシステムも現れて業界が洗練されるでしょう。
企業にもアフィリエイターにも、社会全体にも有用なものになるはずです。
ひいてはそれが個々人全体がもっと伸び伸びと暮らしていくことにつながり、お金の流れもスムーズになり、自分の素直な活動(もちろんアフィリエイトでなくても)によって自分も他の人もハッピーになれるということにもつながるはずです。
実際、すでに大成功しているアフィリエイターさんやブロガーさん、ユーチューバーさんの中には、そのような段階に到達している方もいますよね。
もしアフィリエイトの作業に疑念が生じている方がいたら、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
さて、そんなわけで、おうじゃはまた次回から楽しくやらせていただきますよ~~~~~(笑)
いま、なかなか方向性が見えてこないという方も、だんだん自分の興味関心が現れてきますので大丈夫です☆