生姜は胃に悪いのか【3か月間】摂取し続けて分かったこと
生姜は身体によいと言われているから生活に取り入れたいけれども、含まれる刺激成分は胃に悪いのではないか?
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。管理人もかつて生姜の栄養を摂りたくて食べ過ぎ、お腹を痛めたことがあります。
そんな管理人が、改めて当記事を作成するまで3か月間にわたって生姜を毎日摂取してきましたので、体感などを踏まえて胃腸に対する生姜の働きを検証します。
摂取の仕方の工夫で、むしろ胃腸が活発になる。
実際には生姜そのものが胃腸に悪いということはありません。
皆様が自分なりに生姜の効能を生活に取り入れるヒントとなるはずですので、どうぞ最後までお付き合いください。
生姜の成分は効力も刺激も強い
生姜に含まれる成分のうち、注目の3つを掲げると
- ジンゲロール
- ショウガオール
- ジンジベイン
などがあります。
以前当サイトでも「生の生姜は身体を温めるのか、冷やすのか」という項目で検討しましたが、ジンゲロールとショウガオールはそれぞれ血行を促したり、身体の深部(胃腸の壁)を刺激して熱を産生するという作用を持ちます。
ジンジベインはたんぱく質分解酵素で、時間を置けば、噛み切れないお肉をレバーのようにやわらかくすることができるとされています。(参考:「ジンジベイン利用のための研究」)
むやみに摂ることは胃に悪い
胃腸を直接刺激したり、たんぱく質を分解したり(人間の身体もたんぱく質です)、生姜に含まれる成分はどれも効力が大きいため、基本的に人体への刺激が強い食品です。
したがって、むやみに多量を摂取することは胃腸にたくさんの刺激物質を送り込むことと同じですから、確かに「胃に悪い」といえます。
身体のめぐりを改善し、免疫向上作用や殺菌作用で私たちの健康を増進してくれるものなのですが、苦しい思いをしてまで利用する必要はありません。
特に空腹時や体調のすぐれないときには、摂取しすぎないことが大切とも言われています。
3か月継続して摂取した体感
冒頭でも述べたように、管理人は生姜の食べすぎで胃腸の調子が悪くなった経験があります。
そのときは生の生姜をとにかく多めに食べてみるという形でしたが、今回は食品として販売されている「生姜黒蜜」というシロップで試みました。
生の生姜で失敗しているので、どうにか他の手段で摂れる生姜を探していました。
胃腸の調子のよさ
1か月目、2か月目と体感の変化を当サイトで公開していますので、具体的にはそちらをご覧いただきたいのですが、ここでは胃腸の調子に絞ってお話しします。
毎朝起き抜けに生姜黒蜜をスプーン一杯(10㏄)飲むという形で摂取を続けていると、いつからか胃の調子が改善していることに気付きました。
それまでならばもたれてしまっていただろう食事も比較的消化が楽で、朝ごはんも美味しく食べられるのです。
管理人が摂取した方法は「空腹時に生姜を食べる」という状況に該当しますけれど、そのことで特別胃の不快感や不調は感じませんでした。
このことから、管理人は「生姜は胃に悪い」とはいえないと考えています。
分量や取り方の問題なのじゃ。黒蜜によって刺激がマイルドになったのかもな。
生姜の刺激を和らげる対処法
生姜を継続的にとることで、胃腸を含め総合的な調子が上がることは、あくまで個人的にですが実感しています。
他方で、上でみたように生姜の成分は刺激が強いため、身体の負担とならないよう上手に摂取する必要があります。
いくつか方法を考えてみましょう。
- 火を通す
- すりおろして成分を揮発させる
- 蜂蜜や黒蜜などに漬ける
火を通すと効果は減少
まず生姜に火を通すことで刺激を和らげることが考えられます。
におい消しや煮物の素材として生姜を使ったとき、その生姜を食べてみるとあまり辛くなかったという経験をした方もいらっしゃるでしょう。
煮込んで成分が流れ出したという要素もありますが、家庭で煮たり焼いたりという形で熱を加えることは生姜の刺激を抑えることにつながりますね。
しかし、身体に取り入れたい成分が流れたり壊れたりするということなので、生姜から得られる効果も減少する結果となりがちです。
揮発させても効果は減少
生姜らしいあの香りを出すジンゲロールは揮発性の成分で、空気に触れているとじょじょに飛んで行ってしまいます。
すりおろして放置することで辛みや刺激を抑えることにはなりますが、欲しい成分を直接逃がしている状態ですね。
もちろん、すぐに全部が失われてしまうわけではないため、お好みの程度まで辛さ(成分)を飛ばしておくという方法はあり得るでしょう。
そうめんを食べるとき出しっぱなしにしておいた生姜が、水っぽいシャキシャキした「何か」になっていたことがあります……。
蜂蜜や黒蜜に漬けると丸ごと摂れる
身体によいけれども刺激が強く食べにくい素材を、漬け込み材料と合わせて保存して食べやすくするという手法はいろいろな場面でみられます。
にんにくや唐辛子・香辛料のオイル漬けもそうですし、変わり種では精力剤としてのハブ酒(?)なども同じ路線ですね。
生姜も蜂蜜や黒蜜に漬け込むと、刺激を抑えつつ溶け出した成分を丸ごと摂取することができる食品に変身します。
オイル漬けなどと違ってそのまま食べてもOKという点も、生活に取り入れるうえでは大きな意味を持ちますね。
まとめ:食べ方を工夫して生姜パワーを!
この記事では、生姜は上手に摂取すれば胃に悪くないということを確認してきました。身体によい成分を積極的に摂りたいときにこそ、食べ方を工夫することが大切ですね。
以下の記事では、管理人が実際に利用し続けている「生姜黒蜜」についてご紹介しているので、ぜひ併せてご覧になってみてください。
⇒生のショウガは身体を冷やすんじゃないの?生姜黒蜜の「注意点」
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