まずいの?無洗米・金芽米「ななつぼし」の風味や特徴を実食レビュー!(7)
一度購入するとしばらくお家にあるものだから、お米選びは無意識に慎重になります。
食べたことのある銘柄をまた買ってくるのもよいけれど、せっかくいろいろな種類のお米が誕生しているみたいだし、試したい気持ちにもなる。
でもそのお米が美味しくなかったら……?
そんな風にお感じの方もいらっしゃることでしょう。
管理人はこれまで20種類以上のお米を実際に食べてみて、当サイトでレビューしてきました。
今回もまた一つ新しい銘柄を手に取りましたので、ここで皆様にシェアいたします。お米選びの際の参考になさってください。
取り上げるお米は……、
無洗米の金芽米「ななつぼし」
- 金芽部分の「ヌカ」の甘やかさ
- 「わずかに多め」の水加減で風味アップ
- お米の香りと食材の調和を楽しみたい方におすすめ
管理人の感じた特徴をまとめてみれば、以上のようになります☆
まずいとの評価も散見される「ななつぼし」でしたけど、とても風味よくいただくことができましたよ!
意外と正確には知られていない「金芽米」のでき方について、冒頭でご紹介しています。ななつぼしのレビューをすぐにご覧になりたい場合はこちらからどうぞ。
\ 今回取り上げる銘柄 /
無洗米で金芽米??(前提の話)
管理人も注文する際に驚いたのですが、最近では「金芽米」なのに「無洗米」加工がなされているものもあるんですね~!
【金芽米】……うまみの層である「亜糊粉層」(あこふんそう)と胚芽の基底部「金芽」を残した精米方法のお米
【無洗米】……研がずに炊けるよう、精米後お米表面に残る「肌ヌカ」を除去したお米
上の写真を見ていただくと分かりやすいです。
なるほどなるほど、長らく一般的だった「白米」にする精米(精白米)は、肌ヌカの下にある亜糊粉層までも取り除いた加工だったということですね。
あれ……?
それならそういう普通の白米のときにお米を「研ぐ」のはなぜ??
精白米は亜糊粉層も金芽も取り除いたもの
少し調べてみて整理できました。
「精白米」はやはり肌ヌカも亜糊粉層も金芽も全部取り除いたものなので、厳密な理解としては無洗米の最強版です。
お米本体には全くヌカが残っていない状態。
しかし、精米するときにはヌカが粉々にはぎとられるのですから、そのはぎとられたヌカや他のゴミなどがお米の表面に付着します。
これを洗い落とすのが「研ぐ」作業だったというわけです。
そのようにはぎとったヌカがお米にくっつかないよう上手にヌカを取り除く技術が、上の写真にもあるヌカの粘着性を活用した「無洗米」加工だと整理できます。
よって、金芽米にする精米と無洗米加工は両立するのですね!!!
味わいや風味、見た目の特徴や傾向
やや色味のある炊きあがり
まず炊きあがりは亜糊粉層を残してあるために真っ白ではありません。
けれど色がくすんでいるというわけでもなく、香り立ちもとてもよいです。
蓋を開けた瞬間にはあまりツヤがないかなと思いましたが、軽くかき混ぜて空気に触れさせてあげるとつるりとしたツヤが出てきました。
雑穀米を加えても色味の統一感が出て雰囲気良好でした。
甘みがやさしい
味わいの点では、甘さがやさしいのが特徴的です。
玄米を召し上がったことのある方は経験があると思いますけど、ヌカの部分ってよく噛むと甘いんですよね。
その甘さも糖を感じる方向のものではなくて、うまみも含んだやわらかい甘さです。
亜糊粉層と金芽が残っているというのは嘘じゃないのですね!(笑)
こんなに分かりやすく感じられるとは予想していませんでした。
あと、甘いだけではなくて「お米の味」がしっかりしているのもポイントが高いです。
近年ななつぼしの美味しさがレベルアップしているのが管理人的に観測されているのですけど、無洗米加工で本来のうまみを洗い流してしまわずに済むのも効果的なのでしょう。
美味しいです、このお米。
普段は辛口でレビューしているつもりなのじゃが……
炊き方・水加減による影響
基本的にはちょうどいい分量のお水で炊いてあげるのがベストです。
お好み次第ですけど、金芽米な上に無洗米加工ということで、精白米よりも必要な水分量が多い傾向にありますね。
お水少な目で炊いてみると、やや風味が弱くなりました。
亜糊粉層や金芽の香りが弱いのはもったいないですし、いつもの自分の感覚よりもちょーーーーっとだけ水が多いかな、というくらいで炊くのをおすすめします。
こんな方におすすめ
お米の風味と食材のマリアージュを楽しみたい方向け
亜糊粉層の美味しい風味があるので、カレーライスで食べるのもいいし、お漬物とごはんだけという食べ方もよいでしょう。
精白米とは違った味と香りが、別の種類の味と香りを持っている食材とよくマッチします。
白米をカレーのお供にしたり、お漬物や総菜の味覚で白米を食べるというのが一般的ですが、このお米はそれ自体に風味があるのでお互いのマリアージュな感じになりますよ。
付記
たまたま前回レビューした「つや姫」が残っていたので、ブレンドして炊いてみました。これもまた美味しかったです。
案外自分でブレンドしてもいけるものですね!
金芽米の風味は一度食べると、また時々食べたくなると思います。ぜひお試しください☆
\ 今回取り上げた銘柄はこちら /
まとめ
無洗米加工金芽米「ななつぼし」、想像以上に美味しかったです。
精白米よりもヌカの部分が多く残っていて、栄養もたっぷりなのがさらにうれしいです。
ここまでお読みくださってありがとうございました!
その他お米レビュー記事
当サイトではお米の銘柄をひとつひとつ実食してレビューしています。
分かりやすく、楽しく、美味しそうに(ただしできるだけ客観的にも)評価したいと思っておりますので、お時間のあるときにぜひ遊びにいらしてくださいね!
\ きっと新しいお米に出会えるはず /