いつも何かに「はまり」にいく私たち
ようこそいらっしゃいました!
今回は先日からスタートした「福話術」カテゴリーの第二回です☆
取り上げるテーマは、
これまでと同じ発想・ふるまいを私たちがしがちであること
皆様はこういうこと、ありませんか?
私たちは、どうしても今までうまくいった考え方や、方法、ふるまいなどに落ち着こうとするものです。
それがいけないということではありませんが、こうした性質の背景、さらには(もし望む場合に)これを打破するにはどうしたらよいのか?
を検討してみようと思います。
とにかく何かに「は(嵌)まり」にいく
管理人が現在置かれている環境柄、他者の悩みを聴くことになる場合が多くあります。
Aさんという方とのお話で出てきた内容を、今回のテーマを考えていくうえで参考にさせてもらおうと思います。
進学・就職の悩み……
AさんはAさん自身の希望で、次年度から新しい職場に身を置くことになるのが決定しました。
相手先としても、Aさんの気持ち次第という条件で、実際にそちらの道へ進んでもよいし、気が変われば取りやめにしてもよいということでした。
Aさんは以前からこのお仕事に関心を持っていたので、基本的には前向きに考えていました。
しかし、直前になって、資金的な援助をしてくれる方がややそれをしぶり始め、Aさん自身においても家族に対する心配などがだんだん頭をもたげてきて、やはり進むのをやめようか、という気持ちになったということでした。
新しい環境を目の前にして、このような思いが浮かんでくるのも自然なことだと思います。
この性質のめざすもの
ただ、よくお話を聴いてみると、Aさんは
- 自分が好きなことを追求するのは間違いだろうか
- 家族の迷惑になるのではないか
- 将来、うまくいかなかった場合はどうしようか
などの、これまでと同じ発想で今後の身の振り方を検討していることが見えてきたのです。
ここに挙げたものは、人によっては気にすることですし、人によっては一切気にかけないことでしょう。
実際に事柄自体にこれら「懸念」を呼び起こす特質があるというよりも、Aさんの考え方の癖がこういう方向なのだということですね。
ここでAさん(の発想)が何をめざしているか、お分かりになりますか?
それは、今までと同じ土俵(考え方)で相撲を取ることです。
家族に対するふるまいにしても、自分が何かをあきらめたから、代わりに他の家族はこれをあきらめてほしい。
仕事に関しても、自分がこれを我慢してあれを達成したから、引き換えに会社(や顧客)はこのような見返りを与えてくれるはずだ。
同様に、目の前に現れた件について、やはり自分が今回手にしたチャンスを手放すことで、たとえば家族が安心するのではないか……。
とりわけAさんは、このような「交換条件」的な考え方が大きなネックとなって、自分の道を進むことにブレーキをかけているようでした。
ここから、今まで聞いたことのある「〇〇業」、「〇〇士」などの職業を選ぶ道のほうがよいのではないか……などのお話も出ました。
これってまさによくある発想に「は(嵌)まりに」いっていませんか。
今までの考え方にはまるという【自作罠】
けれど、ここで私たちがよく見抜かなければならないポイントがあると思います。
すなわち、現在存在しているものに対して、現在おこなわれている対応をすれば、その現在のものが引き続き現れるだろうということです。
家族関係がイメージがしやすい場合が多いと思いますので、再び例にとりましょう。
たとえば旦那さんが不機嫌な様子だから、私もあまり気分がよくない。
これを本人に伝えてもどうせ何か言い訳や、反論をされてもっとこちらの気分が悪くなるはずだ。
ほとぼりが冷めるまで放っておくか……。
というものが従来の夫婦間のあり方だったとして、今回も同じようにふるまえば同じようになる(これが「自作罠」)でしょう。
いつしかどちらかの機嫌が直って、うやむやなままに日常が戻ってきます。
しかし、問題の種はもちろん残ったままなので、頻度などは状況によるとしても、同じ状況は必ずまた発生します。
それぞれの新しい「座標」
ここで、仮にどちらかが腹をくくって一度しっかりとした話し合いを持った場合はどうでしょうか。
その瞬間はとてもつらいし、きついかもしれません。
でも、このようにこれまでと異なるふるまいを導入したということは、これまでとは違う「座標」(「視点」)が二人の間に生まれたということです。
別な座標からは、別な景色や音が感じられます。
どのような結果へつながるかは分かりませんが、確実に何かの動きは発生しています。
あなたが真剣な話をしようとしたのを旦那さんがものすごく嫌がって、どこかへ出て行ってしまうとか、逆に予期していた以上にきちんと話し合うことができたとか。
どちらにしても、ここからはその新しい道筋が展開していくことになります。
このように、それぞれ自身の「座標」をどんどん互いに交流させていくことが、人間が存在していくうえで大切な方向性なのではないでしょうか。
なぜなら、人間もその他の生きものも何でも、止まっているように見えても止まっているものは存在しないからです。
もともとのあり方でいい
そして、各々の「座標」を示していくためには、誰もが自分自身に素直にそのままのあり方で生きていくことが大事でしょう。
外側から来た価値観や、イメージのつく様子ばかりを参考にするのではなく、もっと自分のお腹の中から生まれてくるものに耳を澄ませること。
この部分を守り育てていく人は、他者や社会が評価・ランク付けをすることに関わりなく、その人自身の「位置」と価値をこの世界で生み出していくと思うのです。
本来、誰もがこうしたチカラを持って生まれてきていると強く感じています。
これを少しでも応援したいというのが、当サイトの理念じゃぞ☆
(⇒関連記事:AIに仕事を奪われる?ってあなたは【すでに】AIなのでは??)
まとめ
もちろん、何でもかんでも新しいものや、変化が大切だと言いたいのではありません。
自分自身が知らないうちに、今までと同じ発想を持って事柄に当たっていること、これに気付くだけで新しい「視点」は自然と流れ込んできます。
あなたがこれまでに使ってきた考え方を、ひとつのツールにしちゃいましょう☆
そうして、そのツールも活用しつつ、自由な発想でいつもの生活を送ってみてくださいね!
ここまでお読みくださってありがとうございました(^^♪
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