おぼろづきは「まずい」お米?特徴を実食レビュー!(12)
前回は北海道産「ゆめぴりか」を実際に食べたレビューをお送りしました。今回も引き続いて銘柄米実食レビューです!
日本人として、一度買ったお米は最後まで食べたいです。お米を捨てるのはかなり気持ちがよろしくないですね。でも、美味しいお米でないとなかなか食べきれないこともあります。
管理人は現在20種類以上のお米を実際に味わってみて、感想やお米の特徴をこのサイトでご紹介してきました。
このレビューも皆様が美味しいお米を選び、ぺろりと食べ切る助けとなればうれしいです。
取り上げるお米は……、
北海道産「おぼろづき」無洗米
- 控えめな甘さが継続
- 「やや多め」の水加減が特徴を引き出す
- しつこくないお米を食べたい方におすすめ
簡単にまとめれば以上のような特徴があるお米でした☆
水加減をやや多めに設定することで「ふかふか」な食感が得られる美味しいお米です。
\ 今回取り上げる銘柄 /
味わいや風味、見た目の特徴や傾向
炊きあがりのようす
炊飯前は比較的マットな白さの印象です。
いろいろなお米を食べてきて感じるのですが、この段階でマット系の色味を感じるのは、後述するアミロース含有量が少なめのお米であることを予感させます。
炊飯後は上の写真のようにぷりっとして、粒のふくらみ加減も大きいようです。つやもよい具合です。
ただかき混ぜる際にややつぶれやすいかもしれません。粒ほぐれは良好ですから、あまり気にはなりませんけど注意が必要ですね。
甘さ控えめ
口に含んでみると、甘さは案外控えめです。
噛み進める間に甘さと旨みが現れてきますが、最後まで軽めな味わいが続きます。
しかし、「お米感」はしっかりとしています。
冒頭でも書いたふかふかした食感が、弾力の強いお米を噛みしめるのとは違った美味しさを出している気がします。
口の中で溶けてどろどろになってしまうのでもなく、よく噛んでも飲み込むまでふかふかした雰囲気が残っていますね。
また、お茶碗の途中まで食べ進めた辺りで一番美味しく感じました。食べ飽きしにくいということでしょうか。
品種系統的にみると……(アミロース含有量など)
図らずも、先日ご紹介した「ゆめぴりか」(⇒レビュー記事へ)と同じく「きらら397」の突然変異である北海287号が直接の親なのですね。
アミロース含有量は平均して14.0%とのことで、やはり低アミロース米に分類される品種といってよいでしょう。
「食味試験成績」においては、
おぼろづき(北海292号)の単品での食味は、「ほしのゆめ」に対して白さは同等で、つや、粘り、柔らかさが高く、総合値も優る。「コシヒカリ」、「ひとめばれ」と比較しても優る。「あやひめ」と比べて粘り、柔らかさが低く、総合値は同等である。ブレンドでの食味は、3割~5割のブレンドにより相手品種よりも粘り、柔らかさ、総合値は向上するが、「あやひめ」に比べて向上効果はやや低い。
ー上記データベースより
とあります。
他の品種との比較での書き方になっていますが、すでに上の項目で見てきたように、つやと柔らかさが高いという結果が出ているようです。
管理人としては「粘り」の部分はそこまで強いわけではないようにも感じますけれど、つぶれやすいというのはこの特性の表れかもしれません。
炊き方・水加減による影響
水加減についてですが、管理人は最初、設定ピッタリの分量の水で試してみました。
それで十分に味わうことができたのですが、おすすめの水加減という観点では判断ができなかったので、今度はやや多めの水で炊いてみました。
そうすると、かなりふっくらとした炊きあがりになりました。
「ふわもち」な食感を楽しみたい方は、一度多めの水で炊いてみて損はないと思います。
写真のようにランチジャーで保温しておいても、ふかふかさが維持されていました。
電子レンジで解凍すると甘さアップ?
たまたまなのかもしれませんけれど、冷凍したご飯を電子レンジで解凍すると、炊き立てよりも甘みが増したように感じました。
ふかふか感もある程度保たれて、レンジアップした場合にありがちな、食べている途中でご飯が乾いて固くなることも少なかったです。
この辺りにもアミロース含有量は関係していそうですね。
こんな方におすすめ
お口の中をふかふかなご飯で満たしたい方向け
甘さが控えめなので、一度にたくさん口に入れてもしつこくありません。(もちろん、さっぱりを銘打った銘柄よりは味が強いですけれど。)
カレーや丼物など、しっかりした味のついたものと合わせていただくのはとても美味しいと思います。
また、お茶碗の中盤などの少し冷めてきた段階での美味しさもあるので、おにぎり、お弁当、混ぜご飯なども「おぼろづき」の真価を楽しめるでしょう。
(こんなお味噌汁とシンプルにいただくのも美味しいですよ!⇒参考:簡単組み合わせ♪【毎日お味噌汁レシピ大全】)
ぜひ「おぼろづき」を一度食卓で味わってみてくださいませ。
\ 今回取り上げた銘柄はこちら /
まとめ
ここまでお読みくださってありがとうございました! 北海道産「おぼろづき」も、独自の特徴がある素敵なお米でしたね。
さらに産地によって味わいが全然違ったりするので、いろんなお米を食べてみるのはやめられません
だんだん味の性質も分かってくるようになるので、皆様にもさまざまなお米を試してみてもらいたいな~と思っています!
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「おぼろづき」にもいろいろな種類があり、中にはこのようなお米もあるようです。
もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、以下のリンクからご覧ください☆
その他お米レビュー
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分かりやすく、楽しく、美味しそうに(ただしできるだけ客観的にも)評価したいと思っておりますので、お時間のあるときにぜひ遊びにいらしてくださいね!