枝豆+ビールの始まりは?なぜ?起源は【身体】が知っていた
どうしてビールのお供に枝豆が必ず出てくるのか、疑問に感じたことはありませんか??
管理人はその理由を調査していましたが、先日、知識ではなく身体と心で「悟り」ましたので、ここでシェアさせて下さい笑!
簡単にその内容をまとめると、
- 自然と少しずつ食べられるから
- 「野菜」のチカラを感じるから
- 端的に身体が好調だから
というものが挙げられます!
以下、具体的に見ていきましょう。
枝豆がビールの伴侶になったのは高度成長期?
ご家庭では自分で買ってきて調理しなければならないので、いつでもビールのお供に枝豆というわけにはいかないかもしれませんが、ビアガーデンなどでは、
とりあえず枝豆!
というオーダーをする方もまだまだ多いことでしょう。(昨今はコロナの影響もあり、なかなか気兼ねなくとはいきませんね。)
ところが、20世紀の初頭から日本でも普及し始めたビアホールで、当初おつまみとして提供されていたのは、本場ドイツにならって大根でした。
ドイツの大根と日本の大根は味わいが違って、同じように塩をかけて食べてもビールには合わなかったといいます。
以後、ビールのおつまみは多少の変遷を重ねますが、昭和に入っていよいよ枝豆が台頭してきました。
主として朝日新聞で連載された「サザエさん」でも、枝豆とビールがセットで登場しています。
昭和40年代には枝豆がビールの隣に鎮座する地位を確立したのではないかと考えられています。
身体が知ってる!枝豆がビールとピッタリな理由
アルコールを分解するために必要な栄養素が豊富だからなど、枝豆+ビールの組み合わせが理にかなっているのはいろいろな場所で語られています。
でも実際の飲食体験(?)に照らした根拠はあまり見当たりませんでしたので、管理人自身で検証した結果、それを「悟り」ました!
大げさなのですけど、もしかしたら世紀の大発見かもしれません?!笑
自然とちびちび食べる
一つ目の理由として、枝豆をおつまみにすると、意識しなくても少しずつつまむことになる点があります。
枝豆って、一つのさやに3~4粒の豆しか含まれていませんよね。
手に取って、口へ運んでさやから中身を口の中へ押し出す。
またはお皿に豆を取り出してつまんだり、もしかしたら、さやごと口に放り込んで後からさやだけを出すという方もいるでしょうか。(さやの塩気も案外美味しいですからね笑)
これらの動きに共通しているのは、お箸やスプーンでまとまった食材を口へ入れるのとは違うということです。
多くても数粒くらいが口に入る形になるので、その数粒をかみしめないと味が分からないし、食感も自然と感じさせられます。
枝豆を粒のまま「飲み込む」人が少ないのもこの辺りに理由があるでしょう。
一発で満腹にならないのがおつまみの身上
カツ丼をつまみにする人がいないように、ちびちびとお酒に合わせながらいただけるというのは、おつまみたるものの鉄則です。
唐揚げなどももちろん一口ずつかみしめて味わえばよいのですが、どうしても味が強くて美味しく感じやすいので、どんどん食べてしまいがちです。
その結果、居酒屋などではすぐにテーブルからなくなってしまったり、食べた本人のお腹がいっぱいになってしまったりします。
お酒を飲んでいるので、だんだん満腹感は感じにくくなって、肉でも魚でも麺でも何でも来い状態になるかとは思いますけど、早い段階で揚げ物が入ったときってその後もどことなくお腹に何かが居座っている感じがしませんか?
枝豆は脂ッ気も少ないので、ちびちびと胃腸を動かしながらお酒が入ってくる準備をするのにも適切だと思います。
大豆よりも「野菜」のチカラを感じる
枝豆は「大豆」が熟しきる前にさやが膨らんだら収穫するもので、植物としてはあの大豆と同じです。
大豆は豆が熟して枝についたまま十分に乾くまで待ってから収穫するので、固く引き締まった茶色の豆になるのですね。
だったら栄養も大豆とまったく同じなんじゃないの??
……と思っていたのですが、そこはやはり植物の成長過程の段階が異なる以上、違いがあります。
大豆はたんぱく質が多い一方、枝豆はビタミンA、Cやカリウムが多く含まれています。
このようにビタミン類が大豆よりも強化されている(というより、残存している)のは、枝豆が半分野菜なのだということを示しているのに、ふと気が付きました!
反対に、大豆はしばしば「畑の肉」と呼ばれるように、たんぱく源としての存在感が強いのですね。
お酒を飲む際には、アルコールの代謝のためにたんぱく質を補給するとよいといわれていますし、ビタミンや食物繊維などもできるだけ摂取するとよいとされています。
枝豆って、半分野菜で半分畑の肉であるおかげで、見事にこのニーズを満たしているのです!
豆苗とか、ブロッコリースプラウトとか、豆や種が育つ過程にあるものって栄養がたっぷりですよね。
実は枝豆もその性質を持っている食材なのです。
身体も好調(個人的体感)
上の項目とも関わりますが、やはり野菜とたんぱく源を兼ねているおかげで身体によい効果をもたらしているのか、ビールを飲んでいる最中も変な酔い方をしにくい気がします。
お腹が重くなりすぎることもないので、他のおつまみに移行しようというときにも気分が乗りますし、枝豆をさらに攻めるのもいい感じ。
アルコールの代謝が進みやすいのでしょう、翌日も比較的すっきりとしているみたいです。
なるべくたんぱく質を摂ったり、野菜を摂ったりと心がけた場合よりも、枝豆をたっぷりといただいたときの方がなんだか身体が元気です。
とりわけビールに添えられる理由?
以上が【身体が知っている】枝豆のよさとでもいうべきものですが、さらにどうして「ビール」に枝豆なのかも述べておきましょう。
日本酒に枝豆もオツですし、淡白な食材ですからワインにもテキーラにも合わないということはありません。
でも、なぜビールに「こそ」セットで登場するのでしょうか??
身体的な理由
これは私たちのお腹の能力が関係していると感じます。
若いうちはビール飲んでご飯食べても大丈夫だったけど、最近はビールでお腹が膨れちゃって……、というようなお話を聞いたことありませんか。
ビールは日本酒などに比べて水分量が多いので、もともとお腹が水っぽくなりやすいお酒です。
そこへ消化の負担が大きい唐揚げなど揚げ物を一挙に投入するのは、たとえ自覚がなくても胃腸にはパンチが大きいはずです。
他方で枝豆は食物繊維も豊富で、食物繊維は水分を含みやすいものですよね。
勝手な推測なのですが、お腹の中で水分(ビール)を含んだ枝豆の食物繊維は、おそらく消化や運搬などにちょうどよい硬さ(?)や形態になるのではないかと思うのです。
食物繊維が多すぎてもお腹が詰まってしまうことは経験済みの方もいることでしょう。
枝豆はお腹の中で適度に膨らんで、胃腸を活動させつつ、それによってアルコールの吸収速度も調整してくれるのではないでしょうか。
食味的な理由
味の面でも、枝豆はガツンとくる味をしていませんから、ビールの風味とぶつかることもありません。
唐揚げ(←悪者にしているのではないのですよ)などの場合、唐揚げ味がガツンと感じられて、舌に残ったその味をビールで流し込んでいる感じがしませんか。
枝豆は流し込みたくなる味をしていないので、枝豆の味わいも素直に感じさせてくれつつ、ビールの味わいも自然と感じることになります。
そして、先ほども書いたようにちびちびと食べることになるので、ビールとのマッチング回数も頻繁になって、両者ともにその都度美味しい。
……枝豆、魅力的です!
全国のブルワリー・匠と出会う
ところで…枝豆は韓国起源??
枝豆の起源が韓国にあるというお話もちらほらと聞こえるようです。
いろんな食材や原料や思想、発明品について、自国に起源があるという主張はどこの国でも起こりがちですね。
調べてみると、日本の研究者の方のものですが、「大豆の起源」について研究した論文が出てきました。(論文原本は⇒こちら)
これによると、北シナ起源説と南シナ起源説とがあるようで、有力なのは南シナ起源ではないかと著者は結論付けています。
気候や植生や環境的な要因など、詳細に検証するのは実に大変なのですね~。
素朴に思っちゃうのが、植物でもなんでも移動したり変化したりするし、どこからを指して「起源」というのかな?? なんて。
いずれにしても、私たちは枝豆を美味しく食べることにしましょうか!
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おすすめの食べ方
それでは、枝豆のおすすめの食べ方をお伝えします。
上手なゆで方などは検索するといろいろ見つかりますので、ここではベーシックな方法をご紹介します。
基本のゆで方
枝豆を流水で洗って、軽く水を切ったらボウルに入れます。
ここに塩を適量投入して、枝豆同士をこすり合わせながらもみ込みます。
この枝豆は後で塩がついたまま鍋に入れます。
湯を沸かしておき、湯量に対して4パーセントの割合(1リットルならば40グラム)で塩を用意します。(1で使った塩はこの用意した分量から用います。)
湯が沸いてきたら、枝豆にもみ込んだ以外の残りの塩を入れて、よく沸騰させます。
湯が沸いてから塩を入れるのがおすすめです。
最初に入れておいても構いませんが、塩分濃度が高いので、沸騰する過程で跳ねるとガステーブルが白く汚れがちです。
湯がしっかりと沸いたら、塩もみをしておいた枝豆を、付着した塩も一緒に鍋へ入れます。
ここから4~5分ほどゆでれば完成です! 途中でひとつ取り出して、硬さを見てみましょう。
ほんの少しだけ硬いかな、というくらいであれば、余熱でちょうどよく仕上がります。
枝豆をざるに上げたら、水にさらさないでそのまま冷まします。
(というか、この段階でもう召し上がってOKです! ゆでたてすっごく美味しいです!)
お気に入りのビールを用意します。
多めに食べるのがおすすめ【秘訣】
基本的なゆで方は以上の通りなのですが、食べる段階のことについても管理人は大発見をしました。
皆さん、せっかく枝豆をゆでても、居酒屋さんのイメージでほんの手のひらくらいしか召し上がっていないのではありませんか??
それは実にもったいないです!
お店でおつまみとして出てきたり、総菜として売られている分量の感覚よりも、もっとずっとたくさん食べてください。
思っている以上に食べられますよ。そして、上に書いたように、飲んでいる最中の調子も良好になります。
一個人の体験でしかないのですけど、これはかなりおすすめしたい食べ方といいますか、おつまみの割合感覚です。
「とりあえず」というワードがくっついたせいで、枝豆はメインおつまみな感じが薄いですよね。
けれど、たっぷりたっぷりと用意して、メインおつまみの一翼を担わせてあげてください。
よいペースでビールも進みますし、変に酔いませんし、枝豆は飽きずにずっと美味しいし、身体にもよい感じで最高です~。
もちろん、お好みならですよ☆
スナックと合わせるのも美味
とんがりコーンなどコーンスナック系のお菓子と一緒にいただくのも、実はとってもおすすめです。
両方の風味がちょうどよくマッチするのですよね~。
いかにもジャンキーな感じですけど、枝豆の栄養がそこを補ってくれるのも高ポイント!
(プラスα)街で出会った枝豆品種実食レビュー☆
枝豆の魅力に気付いてから、いくつかの品種をスーパーなどで見かけるたびに手に取ってきました。
自分自身の備忘のためにも、ここに品種のレビューを残しておきますね。
『神風香』(かみふうか)
パッケージに「エダマメ新時代!」と記されているのが目を引きました。
ゆでている最中の風味は茶豆よりも少し弱くて、なんというか「古き良き田舎」な感じの香りです。
苦みもきちんと持っている品種で、嫌な味でなく旨みを感じる前提を与えてくれるような苦みです。
食べていくと豆自体の味わいが強くなってきますから、ゆで上げて最初の何口かほどのご挨拶段階での味覚です。
豆の味も優しくてビールとの相性もよく、食べやすい枝豆でした。
『中札内村えだ豆 そのままえだ豆』
ゆで済みで急速冷凍された商品です。
さすがにプロが仕上げたものなので、鮮やかな緑色は実に美味しそうでした。
豆の味はそこまで濃くありませんけど、まろやかで甘みがあります。
ゆでた後で表面の湿気が飛ぶこともなく、みずみずしさが保たれて、どこかミルキーな味わいも感じられました。
ただ、ゆでたてアツアツで食べられないのは残念ポイントでしょうか。
解凍したそのままなので、やはり水っぽいと感じる方もいると思います。
まとめ
いかがでしたか?? 最後にもう一度まとめると、
- 自然と少しずつ食べられてお腹に優しいから
- ビタミンAやCほか「野菜」のチカラも持っているから
- つまり端的に言って、身体の調子も整えてくれるから
これまでよりもたっぷりと枝豆を食べてみて下さい。きっと美味しさと身体の調子よさをもっと感じることができると思います。
枝豆といえば山形の【だだちゃ豆】
各地にいろいろな枝豆の種類がありますが、山形県の枝豆はだだちゃ豆系で、甘さも濃くて、特に風味がしっかりしていてとても美味しいです。
ゆでるのが面倒な方もそのまま召し上がれるように調理済みのものも出回ってきています。
ほんとにビールが止まらない……!
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