島根県産【きぬむすめ】特徴を実食レビュー!まずいとも聞くけれど?(13)

前回は北海道産「おぼろづき」についてレビューをしました。今回も引き続きお米の銘柄米実食レビューをお送りいたします!
- とりあえず目についたお米を買ってみて、あまり美味しくなくて食べきれなかった
- 有名なお米が安かったので購入してみたけれど、期待ほどではなかった
- お米の味の違いがどうもよく分からない

わしはとにかく腹がいっぱいになれば満足じゃが、↑こんな風に思う人もいることだろう。
管理人も現在では相当な数のお米を実際に食べてこのサイトでレビューを公開していますが、新しい銘柄を試すときにはいつもドキドキします。
そんな管理人が、また新しいお米を入手して味わってみましたので、この記事でシェアします。皆様がお米選びをするときの参考になれば幸いです。
取り上げるお米は……、
島根県産「きぬむすめ」無洗米
味わいや水加減、どんな方におすすめかなどをザっとまとめると、以下のようになります。
- 粒感がしっかりしていて、甘みと旨みのバランスがよい
- 「わずかに多め」の水加減がベスト
- 噛みしめてお米を味わいたい方におすすめ
島根県はお米の県というイメージがなかったので、どんなものかほんのちょっと心配していましたが、ごく普通に美味しいお米でした。
むしろ、個人的には好きな部類です!
\ 今回取り上げる銘柄 /
味わいや風味、見た目の特徴や傾向
炊きあがりのようす


炊飯前は、白い粒も含まれながら、全体としてやや黄色みがかっています。
ヌカの香りがしっかりとしていて、どちらかといえば素朴なお米なのかなという印象でした。
お水を注いでみると、いくつかお米粒が水に浮きました。少々乾燥気味なのでしょうか??
炊飯後は、お米の粒がぎゅっと凝縮したように見えました。
硬くなったというわけではなく、締まっているのでかき混ぜてもつぶれないのだけれど、隣のお米とはくっつく部分もあって、表面の粘度が高いかもしれません。
噛むことで出てくる甘み

実際に食べてみると、お米の粒感があります。
硬くはなく、弾力がしっかりとあって、ご飯になってもヌカの心地よい香りがかすかに残っています。
粒が立っているのでぱらつきがちかなとも思いましたが、そうでもありません。
甘みはやや弱いでしょうか。
口に含んだときの甘さはあまり感じず、噛んでいくと甘みと旨みがバランスよく現れてくる感じですね。

以前取り上げた「鳥取県産ひとめぼれ」(⇒「まずいなんて嘘!?鳥取県産「ひとめぼれ」実食レビュー☆」)に近いですね。土地柄なのでしょうか。
食後、お腹の中に残る感触もなく、比較的重くないお米だと思われます。
「きぬむすめ」の品種系統

品種系統を確認すると、やはり「コシヒカリ」がご先祖様に存在しています。
島根県で導入が進んでいるのは、温暖化にともなって極早生品種であるコシヒカリの品質が低下しつつあることから、それに代わる品種として開発されたという背景があるようです。

科学的な検査では、上の図表のような炊飯時の特性があると評価されています(西海232号というのが「きぬむすめ」)。
「コシヒカリ」ほどに粒同士がくっついたり口の中で張り付く感触(付着性)はありませんが、硬さや粘りはあって、噛んで味わえる特質(ガム性)もあるということで、すでに述べた味わいレビューとも合致している部分があると思います。

「付着性」や「ガム性」など、意味合いを管理人なりに調べたうえでこの部分を記述しています。
しかし、専門家ではありませんので研究レベルで正確な表現などはできていないと思います。どうぞご容赦ください。
お米のこうした特質を科学的に見ていくのも楽しいので、また勉強していきますね!
炊き方・水加減による影響

水加減はほとんど推奨量ピッタリでOKでしょう。
ほんの少し多めにしてあげると、粒同士のほどけ感や粘りなどバランスがいいようです。
ランチジャーで保温した後は、やや歯ごたえが増した感じがありました。

電子レンジで解凍した場合
冷凍したきぬむすめをレンジ解凍すると、表現が難しいですが、パリッとした印象でした。
一粒一粒がパリッと引き締まって自然と噛みしめることになるので、味がよく感じられますね。
ブレンド向き
ひとつ前に取り上げた「おぼろづき」(⇒レビュー記事へ)を混ぜて炊飯してみると、ふっくらかつキュッとした仕上がりでとても美味でした。
おぼろづきはふかふかした食感が持ち味ですから、引き締まったきぬむすめと合わさることでちょうどよい配合になったのかもしれません。
こんな方におすすめ
お米粒の味わいを感じつつ、噛みしめて召し上がりたい方向け
素朴なヌカの香りもあり、お米の粒立ちもよく、甘すぎず整った味わいのお米だと思います。
もちろん水加減にはよりますが、柔らかく仕上がる方ではないので、噛む感触を大切にしたい場合に選択するとよさそうですね。
粒がしっかりしているので、カレーや丼など汁気のあるものと合わせるのもよいですい、ドリアなども歯ごたえを楽しめるでしょう。
ぜひ、一度「きぬむすめ」を手に取って味わってみてくださいませ。

(芽キャベツやフキのお味噌汁と!)
\ 今回取り上げた銘柄 /
まとめ
ここまでお読みくださってありがとうございました!
もう少しでレビューした品種も20に到達しそう(注:当記事初出時)です。これも皆様が応援してくださったおかげです!
引き続き、楽しく美味しくレビューしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします
その他お米レビュー
当サイトではお米の銘柄をひとつひとつ実食してレビューしています。
分かりやすく、楽しく、美味しそうに(ただしできるだけ客観的にも)評価したいと思っておりますので、お時間のあるときにぜひ遊びにいらしてくださいね!