青森県産米【青天の霹靂】特徴を実食レビュー!まずいという噂を検証します(14)

ようこそいらっしゃいました
前回の島根県産「きぬむすめ」レビューに引き続き、今回もお米の銘柄米実食レビューをお送りいたします。
お米選びは実際に食べ味わってみるのが一番ですけれど、身近で手に入らなかったり、新しい銘柄を試すときも通販で手が出しにくいということがありますね。
管理人はこれまで数多く銘柄米を食べてみて、このサイト上でレビューを公開してきました。ぜひ、今回のレビューも皆様がお米選びをする参考になればと思います。
この記事で取り上げるお米は……、
青森県産「青天の霹靂」無洗米
実際にいただいてみて感じた基本的な特徴は次のようなものです。
- かなりの大粒だが、優しくさっぱりした甘み
- 「少なめ」の水加減を推奨
- 「お口の中をご飯の甘みで満杯」にしたい方におすすめ
2017年に種苗法に登録されたばかりの新しい品種ですが、特徴があって美味しいお米ですね。
それでは、レビューをみてまいりましょう! 実際に家庭で炊きあげた写真もご用意しています。
他のお米レビューをご覧になりたい方はこちら(⇒【お米あれこれ】総合カテゴリー)
\ 今回取り上げる銘柄 /
味わいや風味、見た目の特徴や傾向
炊きあがりのようす


「青天の霹靂」という名前の通りなのか、炊飯前は水田に降りかかる稲光のような黄色味をもっています。
くすんだ黄色味ではなく、内側にマット系の白さも含んでいますから、見た目上は「雪若丸」の仲間のようにも見えますね。(雪若丸はかなりマットに真っ白です⇒レビュー記事へ)
乾いた状態でのお米粒がころころした感触で、テクスチャーが美しいです。
炊飯後は、ぷりっとパリッと仕上がってきます。
写真の外見でもお分かりかもしれませんが、炊飯前のころころした粒のイメージとは大きく変化して、実に大きく長いご飯粒に出来上がっています。
粒の大きさは「雪若丸」も相当なものですけど、さらに一歩上を行く大きさです。これまで管理人がレビューしたお米の中で、ご飯になったときの粒の大きさは最大だと思います。
大味ではなく案外軽い

最大級ともいえそうなお米粒(1㎝に届くものもあります)ですが、そのお味はさっぱりと優しい甘みが基本でした。
粒立ちもよく、噛んでいてほぐれていく感じも心地よいです。
お箸で持ち上げたときは見た目通りしっかりした重量がありますけど、もちもちした食感と口の中での溶け具合いがちょうどよくて、お腹には重く感じません。
(追記)舌先に感じる甘みうまみが濃い
最初は上に書いたように甘みも優しめだと感じていたのですが、しばらく食べ続けてみると、舌の先にお米が触れたときの甘みやうまみがとても濃いことに気付きました。
それでもさほど重くないことも直前に書いたとおりですけれど、驚いたので加筆しました。
「青天の霹靂」の品種系統

簡単に「青天の霹靂」の品種系統を辿ってみると、「ひとめぼれ」が祖先に含まれているのですね。お米粒の立ち具合のよさはそこからも通じていそうです。
アミロース含有量は16%という研究結果もあり、低アミロース米と通常のうるち米の境目(17%程度が分かれ目のようです)に位置するお米といえるでしょうか。
食味的にも、もちもちしすぎているわけでもなく、塊になりやすいものの硬くなりやすいのでもなく、確かに数値通りと感じます。
炊き方・水加減による影響

もちろんお好み次第ですが、水加減はやや少な目がよいかと思います。
すでに書いたように、ぎゅっとお米同士でまとまる力が強い様子なので、多めの水分があるとさらに重量感を増してしまうと考えられるからです。
この場合、多少ふっくら感が抑えられてしまうかもしれませんが、個人的には重くなりすぎるよりよいかなと感じています。
炊飯器での長時間の保温は避けたい
管理人宅の炊飯器だけかもしれませんけど、炊きあがってからさほど時間をおいていないにも関わらず、お米同士がぎゅっとくっつく程度が増しました。
原因としては、お米の粒が大きく長いために表面から水分が失われやすく、隣のお米とくっついてしまいやすいのではないかと考えています。
……と思っていたのですが、下のような現象が観測できました。
(追記)多少は保温した方が美味しくなる?
後日、炊飯完了後1~2時間ほど保温してみました。
すると、驚くべきことに、炊き立てよりもお米粒のなめらかさが増したようです。
上にも書いたとおり、炊き立てはお米の水分量がまだ安定していないのか、ところどころでくっつきやすかったりしていたのですが、それがこなれたのかもしれません。
保温しておいた方が美味しくなる可能性があるお米は、これまで20種類以上レビューしてきて初めてですね!
浸水時間を確保して
水加減に関連して、炊飯前のお米の浸水時間について触れておきます。
やや少なめ(あるいは自分なりに「ピッタリ」ももちろんOK!)の分量のお水を使って炊き上げるのをおすすめしましたが、ぜひ浸水時間は確保してください。
たいていお米の袋の裏には「夏季30分、冬期1~2時間の浸水」などと記載されています。
お米粒の大きさの関係なのか、これよりももう少し長めの浸水時間でたっぷりとお水を吸わせると、ふっくらとしつつ重くない感じで仕上げられると思います。
「ふさこがね」とのブレンドをお試し
後日入手した千葉県産「ふさこがね」と1対1の割合でブレンドしていただいてみました。
もっちり感が比較的抑えられ、甘みもニュートラルになってふかふかと食べやすい食感になったように感じました。
銘柄米は味わいの特徴がしっかり立っているので、ブレンドもまた楽しみのひとつにできそうです。
皆さんの口コミや評判をチェック!
やはり炊きあげたときの輝きや、粒立ちのよさに触れている方が多いですね。
猫ちゃんも風味を感じ取ったのでしょうか(笑)
こんな方におすすめ
特大のご飯粒の美味しさでお口を満たしたい方向け
とにかくご飯粒の大きさが特徴の「青天の霹靂」は、まずは炊き立てをそのままで召し上がってみてください。
お米そのものを味わうという意味で、おにぎりなども最適だと思います。
また、その存在感を活かして丼ものやカレーもとても美味しくいただけるでしょう。

もちろん、お味噌汁と一緒も美味しいですよ!
互いに味わいを高め合って、やっぱり日本に生まれてよかったと感じる瞬間です。ぜひ、お試しください。
\ 今回取り上げた銘柄はこちら /
まとめ
ここまでお読みくださってありがとうございました!
同じお米でも、しばらく付き合ってみると味わいの変化や炊き方の工夫を楽しむことができるものですね。
これからもいろいろなお米をレビューしていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします
その他お米レビュー
当サイトではお米の銘柄をひとつひとつ実食してレビューしています。
分かりやすく、楽しく、美味しそうに(ただしできるだけ客観的にも)評価したいと思っておりますので、お時間のあるときにぜひ遊びにいらしてくださいね!