岡山県産【にこまる】はまずいお米なの?特徴を実食レビューします(19)
美味しいお米を探すことは永遠のテーマですね
当サイトの管理人は全国のお米選びをここ1年ずっと続けてきて、20種類以上を実際に食べてみてレビューしました。
5㎏の袋を購入していますので、もう100㎏以上もお米を消費してきたことになります。
せっかく有名だったり新しかったりする銘柄を選んでみても、予想外の味わいだとちょっと残念ですよね。
今回もお米賞味マイスターを自認する管理人がレビューをお送りいたしますので、皆様のお米選びの参考になさってください~。
取り上げるお米は……、
岡山県産「にこまる」
です!
まず今回お伝えするレビューを簡単にまとめますね☆
- 甘みだけでなくお米そのものの味が濃い
- お米粒の主張はありつつ、よく溶けて食感良好
- 日本酒の材料としても活用されている
「まずい」という評判もみられますが、昔ながらのお米の風味があって個人的には想像以上に美味しかったですよ。
味わいや風味、見た目の特徴や傾向
炊きあがりのようす
炊飯前
炊飯前のお米粒は、ややマットな黄色と白が混ざり合った色合いですね。
以前当サイトでも取り上げた山形の「雪若丸」はマットに真っ白でしたが、そこへ黄色味を加えたような感があります。
粒それ自体にやや水分が感じられます。
炊飯後
炊きあげてみると、炊飯前のマットさと裏腹にお米が透き通っています。
一粒一粒がプリっとして、もちもち感もありつつふっくらしていますね。かき混ぜてみるとやや手にかかる重量感があって、隣のお米とのまとまりやすさもあります。
昔ながらの味わい
お茶碗に盛り付けてみると、つやがしっかりと立って、粘りはやさしいですね。
実際に食べてみましょう……。
ほぉ! こいつは甘い。甘いだけじゃなくて、なんだかすっきりしているな。
昔よく食べたご飯のようだ。
ご飯の香りはさほど強くありませんが、口に含んで噛み進めてみると、すっきりした甘みが感じられます。
粒立ちもよく歯ごたえがあるのに、粒の主張が強すぎないのでちょうどよい頃合いに溶けていきますね。
もちもちした食感もありながらお米粒の表面はしっかりしているので、さっぱりした印象にもつながっています。
炊き方・水加減による影響
個人的に、水加減はピッタリかやや少なめがおすすめです。
お米粒の表面はプリっとしつつ中はふっくら、というのが身上だと思いますので、あまり水分が多すぎると全体がべったりしかねません。
電子レンジで解凍してももちもち
冷凍保存しておいた「にこまる」を電子レンジで解凍していただいてみましたが、ほとんど元通りに戻る感触です。
少しだけもちっとした歯ごたえが増すでしょうか。
ランチジャーで保温するとペッタリ
続いてランチジャーで保温してお弁当としていただいてみました。
見た目が水分でペタッとするでしょうか。しかし、滋味のようなものが出てきて、味が濃いです。
昔食べた「ちまき」を思い出しました。
「にこまる」のトピック
品種特性
もともとは九州の銘柄米「ヒノヒカリ」に代わる品種として開発されたのが本品種です。
上でも触れましたが、お米粒表面のプリっと感が特徴の「きぬむすめ」が片方の親で、他方の北陸174号は倒れにくい性質を持っているとされています。
いずれも「コシヒカリ」の血を引いているとのことですが、系統を見ると北陸地方、近畿地方の風土をよく取り込んだ銘柄といえるでしょう。
また、昨今では低アミロース米が広く出回るようになりましたが、本品種はアミロース含有量が約20パーセント程度と比較的高い割合です。
特性について詳しくは⇒九州沖縄農業研究センター:「にこまる」の育成
口コミや評判
Twitter上では「にこまる」に関して美味しい、まずいなどの味の評価はあまり見られません。
特に長崎県で奨励品種とされているお米なので、その地域の方々や所縁ある方々の食卓には日々上っているようですね。
日本酒を作る際にも掛け米(醸造のメインとなるお米)として「にこまる」が用いられていることは初めて知りました。
こんな方におすすめ
しっかりした味わいで軽めな、昔ながらのお米を食べたい方向け
「にこまる」は甘みばかりが前面に出るのではなく、いわゆるお米としての風味が豊かな品種だと感じます。
したがって、ご飯のみをいただいても実に「濃い」味がします。でも重たいわけではなく、食べ進めやすいです。
低アミロース米に飽きた方にもおすすめできますので、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。
\ 今回取り上げた銘柄 /
まとめ
ここまでお読みくださってありがとうございました!
最近は西日本のお米を試してみることが多いのですが、いわゆる「米どころ」などと知られている土地でなくても美味しいお米がたくさんありますね。
これからもどしどしいろんなお米を食べてみたいと思います
その他お米レビュー
当サイトではお米の銘柄をひとつひとつ実食してレビューしています。
分かりやすく、楽しく、美味しそうに(ただしできるだけ客観的にも)評価したいと思っておりますので、お時間のあるときにぜひ遊びにいらしてくださいね!
\ きっと新しいお米に出会えるはず /