美味しくない?ゆめぴりかの特徴を実食詳細レビュー☆(11)
名前の付いたお米(銘柄米)は世の中にたくさんあります。でも、どの銘柄がどんな味わいなのか、実際に食べてみずに知ることはなかなか難しいですね。
管理人は20種類以上のお米をこれまで味わって、その感想や評価をこのサイト上でレビューしてきました。
そんな管理人が、今回も皆様に銘柄米実食レビューをお届けします。これまで試したことのないお米を選ぶ際の参考になさってください。
今回取り上げるお米は……、
北海道産「ゆめぴりか」無洗米
- もち米の風味も感じつつ、甘さすっきり
- 「お弁当」で旨みアップ
- 甘み・弾力・粘りのバランス
管理人が感じ取った特徴をまとめると、上のようになります☆
「柔らかすぎる」、「美味しくない」などの評価も見られる品種ですけれど、腹持ちがよく、美味しいお米でした!
銘柄米の場合は特に「まずい」かどうかが気になりますが、これまでいただいたお米たちは、どれも美味しいものばかりでしたよ。
\ 今回取り上げる銘柄 /
味わいや風味、見た目の特徴や傾向
炊きあがりのようす
炊飯前は、ややマットめな白さが目立ちます。透き通ったというよりは、お米の粒がそれぞれ白くかすんだ感じでしょうか。
炊飯後には水分が含まれて透明感も現れて、粒立ちがよく、モチモチしていながら粒同士の離れ具合も良好にみえます。
炊きあがりの香りはそこまで強くないようです。
かき混ぜるとき手にかかる重みが感じられます。それだけモチモチ感があるということですね!
すっきりとした甘み
今回もはじめはシンプルにいただいてみました。
(メニュー:かいわれ大根を散らした具沢山お味噌汁、柚子をあしらった長芋)
とっても柚子の香りがよいです~~!
「ゆめぴりか」を口に含んでみると、甘さがとてもすっきりしています。注意して味わうともち米の風味も感じられますね。
舌にふれるお米粒の表面はかなり甘さがあるのですが、全体としてはしつこくないさっぱりした甘みでした。
噛み応えもちょうどよく、噛んでいる間に変に溶けてしまわないので、お米粒の歯ざわりを楽しむ時間も持つことができます。
粘りや弾力をともなったままで味わうことができて、そうしているうちにだんだんとなくなっているというような食感です。
口の中での粒のほどけ具合も良好ですね。
なかなかお腹にどっしり
食感はすっきりの方向ですが、意外とお腹に溜まるタイプのお米かもしれません。
ただ、勢いがついてくればパクパクと食べることができます。
不思議なことに、腹持ちはよいのですけれど、あまりもたれる感じはなく過ごすことができました。
系統的特性
簡単に「ゆめぴりか」の系統も見てみると、
かの「コシヒカリ」を祖先に持つ「きらら397」の突然変異を経て生まれた品種が直接の親なのですね。
最近低アミロース米なども話題になっていますけれど、上記データベース記載の試験結果によると、「ゆめぴりか」のアミロース含有量は平均して14.4%とのことです。
「コシヒカリ」は約20%という数値もありますから、やはり「ゆめぴりか」はアミロース量が低いお米だと認識してよいでしょう。
味わいとの関係では、低アミロースの場合はまた別のデンプンであるアミノペクチンの割合が高まりやすく、モチモチした食感(もち米の方向)や、時間が経っても味が落ちにくいという性質になるといいます。
今回の「ゆめぴりか」も、上の項目で書いてきた内容と合致する部分が多く、なるほどと思わされますね。
管理人はこの「アミロース」について詳しく知る前から、品種によってはもち米の雰囲気などを感じていました(たぶん当サイトの他のレビュー記事にも書いたと思います☆)。
ひょんなことから自分の舌に自信を持つきっかけができ、個人的にうれしかったです(ちょっとだけ自慢ですみません笑)
炊き方・水加減による影響
炊飯した後、しばらく保温機能で保温していたところ、お米同士がややかたまり気味になっていました。あまり長時間の保温は避けた方がよいかもしれません。
ランチジャーを使って次の食事時まで置いておくと、予想していたよりも粒立ちの良さが保たれています。
たいていのお米はお弁当にすると「お弁当にした場合の味」がしますけど、この「ゆめぴりか」は比較的ご飯の味の変化が少なく、むしろ甘みも増すような感じでした。
電子レンジで解凍すると「ぎゅっと」なる
ただ、冷凍して保管しておいたご飯をレンジで温めなおしてみると、お米粒自体が締まりやすいようですね。
噛み応えが増すという表現もできますし、硬くなるという表現もできそうです。
冷凍ご飯を温めなおす場合の宿命とも言えそうですが、アッツ熱になる直前までのレンジアップでとどめると、お米に水分が保たれやすく「ぎゅっと」なりにくいのではないかと思います。
こんな方におすすめ
甘み・弾力・粘りのバランスを楽しみたい方向け
お米自体の味がしっかりしつつ、お口の中での存在感がありつつ、けれどしつこくない感じなので、まずはご飯だけで召し上がってみてください。
あとは、お米粒の表面の甘さと対比になる食べ合わせなどもよさそうですね。
ご飯のお供(管理人は「鶏そぼろ」など合わせてみました)を混ぜ込んでも美味しくいただけるでしょう。
カレー(金柑を添えました)のような味の強いものにも負けず、むしろお米粒の味が引き立ってなかなかよい感じです☆
どうぞお試しくださいませ。
\ 今回取り上げた銘柄 /
令和5年度・蘭越町産ゆめぴりか(発芽玄米)
令和5年(2023年)度の蘭越町産「ゆめぴりか」を入手しました。
今回は自宅で発芽玄米になってもらって味わってみましたので、簡単に追記しておきますね。
見た目や味わい
炊飯してみると、かき混ぜる手触りは軽めで白米のときとけっこう違いがあります。
はらりとしていながらもちっともしているのと、発芽した胚芽部分がぷっくりしているのがよく目立ちます。
玄米にありがちな酸味はあまり感じず、皮の食感がぷちぷちとまろやかです。
甘みも食べた感じもガツンとは来ないのですけれど、ひと口、またひと口とお箸が進んでしまいます。
これまでで一番がつがつと食べてしまった発芽玄米かもしれぬ。
かと言って玄米の風味がやたらと強いわけでもなくて、得も言われぬなんとも言えない味わいがありました。
大袈裟ですが、身体が欲するお米に仕上がっているように感じました!
まとめ
ここまでお読みくださってありがとうございました!
いろいろとお米を食べていくと、どういう系統の味わいなのか、なんとなく分かるようになってきました。
これからも銘柄米レビューを続けてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします
その他お米レビュー
当サイトではお米の銘柄をひとつひとつ実食してレビューしています。
分かりやすく、楽しく、美味しそうに(ただしできるだけ客観的にも)評価したいと思っておりますので、お時間のあるときにぜひ遊びにいらしてくださいね!
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