ラジオ体操をやってはいけないかどうか、決めるのはあなた!【歴20年】
- ラジオ体操が健康維持に役立つらしいけれども、安全なのだろうか
- 足や腰や首など痛いところがあるのにやってもよいのか
これらの懸念は、逆説的ですが、ラジオ体操を継続していれば起こりにくいものなのです。
今回お送りするテーマは、
ラジオ体操をやってはいけないのは本当だろうか?
専門家ではないのですが、20年以上ラジオ体操を続けて生きている普通の人間として、実体験・実感をお伝えします。
簡単にまとめるならば、
身体や心の調子を測るバロメーターになるので、よくよく自分自身と相談しておこないましょう!
この表現は一見抽象的ですけれど、「同じ動作を毎回」続けるという特徴を持つラジオ体操は、精神面も含め広い意味で健康をサポートするのに適していると感じています。
記事後半では以下の本文の内容を踏まえて、ラジオ体操が適している人とそうでない人の例を掲げてみました。
「ラジオ体操をやってはいけないかどうか」という疑問をスタート地点に、皆様が自分自身と向き合ってよりよい生活を送るお役に立てれば幸いです。
ラジオ体操やってますか??
朝起きたら、うがいしてトイレに行って、さてラジオ体操だ……
「ラジオ体操」というだけあって、昔はラジオで決まった時間になったら体操の番組が始まる感じでしたね。
いまもあるのでしょうけど、最近はYouTubeで映像を公開してくれている人がいるので、管理人はそれを使うことが多いです。
ラジオ体操の気持ちよさ(個人的体感)
継続してみると分かってきますが、ラジオ体操ってすごくいいです。
眠って硬くなった筋肉とかスジとかほぐれるし、全身にアプローチできる設計だからいい運動になるし。
眠いなぁ~~っていう目もだんだん覚めてきます。
自分はビジネスホテルでも無理やりやってしまいます笑
あんまり飛び跳ねないようにだけ注意して。
「やってはいけない」という指摘について
ラジオ体操は危険だからやってはいけない、という意見の方もいらっしゃるようです。
- 腰や膝に負担が大きい
- 特に朝は水分が不足し、血液がドロドロで危険
ラジオ体操はそもそもの趣旨が全身を健康的に動かそうというものですから、確かにここで挙げられているような指摘が当てはまる部分もあります。
ただ、これらは骨格の関係で身体が動きにくいとか、けがをしているとか、年齢を重ねて動かしていない身体の部分が増えた人などを第一の念頭に置いていますよね。
朝は水分が不足しがちというのも、人間ならば誰しもそうですから、大げさに受け止めれば、朝のジョギングなども他の運動まであきらめるべきだという認識になりかねません。
腰や膝に負担がかかる→型通りにやる必要はない
やってはいけない派の人は腰や膝に負担がかかることを理由に挙げています。
体操の動きの中でジャンプしたり、身体をひねったり横に倒したりするからですね。
けれど、これはラジオ体操を型通りにきちんとやろうとしすぎている場合に現れる問題だといえます。
ラジオ体操は、あのNHKで実演するフィットネス感たっぷりの女性や男性と同じ動きをする修行ではなく、自分のできる範囲でやれて、自分なりの効果を得るためのものだからです。
たとえば公園に集まってみんなで体操するという形になると、どうしてもお手本の真似をする発想になりやすいので「きちんとできなければ」と考えてしまうのかもしれません。
効果を追い求めるものでもない
ちゃんとお手本どおりにやらないと効果がないから、
無駄だ
というところまで考えが進んでしまうという例も、ラジオ体操に限らずよく見られます。
しかし、このことについても、やはり自分自身の身体と向き合って、その動く範囲でちょうどよく運動するという心構えであることによって、難なくクリアできるでしょう。
逆説的ですけれど「ラジオ体操をすることで〇〇な効果を得よう!」という方向で考えない方がうまく(効果も表れて)いきます。
自分がラジオ体操に取り組もうかどうしようか考えている、そのことから何が読み取れるか、自分がどんな運動や生活をしたいと感じているのか、を深掘りする方向が適切です。
朝は血液がドロドロ→水分摂取などの面も自分なりに
人は眠っている間に汗をかきます。それによって朝は身体の水分が失われており、血液がドロドロになりやすいのは確かでしょう。
そこで水分を摂らずに運動するのは重大な結果にもつながりかねない、という指摘もあります。
しかし、後述していますけれど、こういった自身の体調の具合いなども感じ取り、対応しながら、マイペースに取り組めるのがラジオ体操の魅力であるはずです。
朝は寝ている間にこわばった筋肉がほぐれていないので、急に運動をしてはいけないという警告も、同じように考えることができるでしょう。
つまり、
ラジオ体操をやってはいけないかどうかは、自分の体調と相談して、できる範囲でチャレンジしてみて決める☆
揚げ足を取るような形になりますが、保存しなければならない身体の部位がある人の場合は、ただ歩くことだって負担になることはあります。
逆に、お元気ピンピンの子供とか、運動習慣を持っている大人の人なら、ラジオ体操はとっても簡単でしょう。
ラジオ体操に限らず「やってはいけないか」どうかは、自分自身の様子をよく確かめて、自分で判断するしかないと思います。
このことは私たちが生きていくうえでとっても大切なポイントですよね。
ラジオ体操連盟の見解
NPO法人ラジオ体操連盟も、年齢の高い方が「ラジオ体操をやっていけないか」どうかについて下記のような回答をしています(HPからの引用)。
ラジオ体操は、昭和3年に制定されて以降、現在まで約90年近く続いておりまして、これまでも65歳以上の数多くのご高齢の方々が実践されてきました。
さらに、
「いつでも、どこでも、だれでも」が手軽にできる健康体操であって誰からも強制されずに行えるところがよく、体の各部分を万遍なく動かせ、行った後で気持ちがよいものを、との方針に基づいてつくられている
ー文字装飾は当サイト管理人による
回答への補足
この回答に補足をするならば、おこなう人が
- 自分自身のその日の体調、
- 身体の動き具合、
- どこか痛む部位はないか、
- 不安定に感じる関節はないか、
- 精神的な具合はどうか
などを自ら確認して、実践することが念頭に置かれているということが言えるでしょう。それが「誰からも強制されない」という部分の意味です。
このように、自分自身のさまざまな面を確かめるバロメーターになる点が、ラジオ体操の大きなメリットのひとつだと考えます。
長く続けていると、日によって身体の伸びが良かったり悪かったり、動かせるけれど硬かったり痛みがあったりするものです。
そのことから逆算して、前日の自分のふるまい、身体の使い方、ひいては食事(食べ過ぎ飲み過ぎでないか)までを振り返ることができるのです。
おこなうときの注意点・おすすめ点
ここでラジオ体操歴20年のおうじゃ(管理人)が注意点とおすすめポイントをお教えしますっ!
皆様のラジオ体操エクスペリエンスが変わるかもしれません?!
注意点
基本的に寝起きにおこなうイメージでの注意点です!
まずトイレ
トイレに行っておかないと、ラジオ体操で動いているうちに急に行きたくなったりします。
そんなはずないって思うかもしれませんけど、動き始めると身体がめぐるのか、膀胱まわりが張って感じられたりします。
そうすると動きにも制限が出てきて、余計なところに負担がかかったりしてしまいます。
人間の身体は強靭ですが、とても繊細に重力やテンションのかかり方などを感知しています。
トイレに行きたいというだけで、無意識のうちにお腹周りを動かさないようにしてしまうこともよくあります。
水分補給
水を飲んでおくのも大事です。
先述したように、寝ている間に水分が500㎖~1ℓくらいは失われるといいますし、ややどろりんとした血液で体操するのもキレが出ないでしょう???
多少でも身体に水分が行き渡ってから動くのがよいと思います。
どのくらい水分を摂ると動きやすいのか、試すうちにご自身でも体感できてくるはずです。
パジャマ姿でやろう
最後の注意点は、パジャマでやること!
パジャマは寝るときに身体を締め付けないように作ってあるわけですし、つまり身体が動かしやすいということ。
ワイシャツとかスーツとかワンピースとかに着替えてラジオ体操をやるって人はいないと思いますけど、普通の服も意外と伸びにくい素材や作りだったりします。
せっかく全身を動かしてほぐすチャンスなので、最大限生かすためにもパジャマ姿で!!
おすすめなやり方
できれば外で
実際には難しいことも多いですが、理想的には外で朝日をたっぷりあびながらおこなうと大変気分がよいでしょう。
日差しだけでも目覚め力が高いのに、ラジオ体操も加われば最高です!
犬を飼っている人は、一緒に散歩がてら体操とか。
夫婦やカップルで、ちょっとだけ早起きして体操!
お友だちと誘い合わせて、時間を決めて体操!!
…………そこまでは難しいでしょうか? なんといっても
毎日
ですもんね笑
ここもご自身のちょうどよいタイミングや場所を見つけてください。
毎日お天気も違うように、ご自身の調子もいろいろ変化する部分もあるでしょう。
ひとりがベスト!
ラジオ体操は毎日やることにも大きな意味があります。
同じ時間にやることでいいペースメーカーになるし、続けることで身体が動くようになるのも実感できる。
そうなると、たとえば家族でもそれぞれ時間の使い方があるので、やっぱりひとりでじっくり(といっても音楽の長さは決まってますけども)がgoodでしょうか☆
約束して一緒におこなえる相手がいるのもすばらしいことです。
でも、自分の調子を毎日測るものだという点からは、いずれかの都合がつかない場合にやらずじまいになってしまうことは避けたいですね。
なるべく正確にやる!
ここはもちろん体調や体力に合わせてですけれど、可能なかぎり正しいフォームでやってあげる方が効果は高いのは事実です。
どの体操も効かせる部位を狙って作られているから、ちゃんとできるほうが有効なのはまちがいないありませんよね。
そういう心構えでいることによって、その日の自分の体操具合いで調子を測ることもできます。
なんか腕が上がらない……! 昨日逆立ちしすぎたかな??
というように、ラジオ体操を取り入れることで自然と自分の生活習慣を評価することができます。
まとめ:ラジオ体操はマイペースにがっつりと
ラジオ体操は継続していくととっても気持ちいいので、ぜひマイペースでやってみてほしいです。
自分自身の調子を測り、維持するバロメーターになる点は、本当に魅力的だと感じています。
(2022年12月28日・追記)
ラジオ体操の気持ちよさ・効果などについて、以下の記事にもまとめました↓
ラジオ体操が適している人・そうでない人
ここまで述べてきた通り、基本的には自分自身の調子と対話しながらおこなうしかありません。
けれど、あえてまとめてみれば、
もちろん避けた方がよい人でも、少しずつ継続していけば必ず自分の動かせる範囲で身体は動くようになりますから、やはり自分の身体を見極めることですね。
それでは……
↓ ↓ ↓
(ラジオ体操の動画)
いかがでしたか??
久しぶりの方は思いのほか息が上がって驚いたかもしれませんね。
ラジオ体操に限らなくても、何か自分自身で自分の調子を測れるような習慣を持っておくのは長期的に見て有効だと思います。
一概には言えないが「前日にできたことは次の日もできる」というのを継続することが健康維持の秘訣じゃぞ!
もう一歩身体を整えたい方は……
ラジオ体操で体力のついてきた方や、ラジオ体操は取り組みにくいけれど、運動を生活に取り入れていきたいという方へ。
自分の身体の使い方を学んで、もっと日常生活を軽やかに過ごせるよう「トレーニング」にもチャレンジしてみませんか??
近頃は、自宅にいながら専門のトレーナーと一緒に、自分のペースでトレーニングができる「オンラインジム」が多く現れてきています。
関連記事三選
ここまでご覧くださってありがとうございました。
皆様がラジオ体操をうまく活用なさって、いつまでも健康で元気に過ごせることをお祈りしています。