酒米にもなる【ゆきの精】ってまずいお米?味や特徴を実食レビューしました(23)
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おうじゃの福眼へようこそ
当サイトではお米を味わうマイスター(つまりお米好きな人ということです笑)である管理人が、20種類以上にわたって銘柄米を実食してレビューを公開しています。
現在では日本各地でたくさんの品種が育成されていますけれど、その中でどれを選ぼうか迷っている方のお役に立てれば幸いです。
今回取り上げるお米は……、
新潟県産『ゆきの精』
- もっちり&すっきりした味わい
- 発芽させるなら40時間?
- お酒を造るのにも使われている
簡単にまとめると以上のような特質をもつお米です☆
なお、最近管理人は自宅で発芽玄米を作ることにハマっているため、本レビューも発芽玄米として食べた感想です。(他のレビューは白米が多いです)
白米でも玄米でもお米の特徴は十分に感じ取ることができますから、ぜひ白米で召し上がろうと考えている方も参考になさってくださいね!
味わいや風味、見た目の特徴や傾向
炊きあがりのようす
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本銘柄米の特徴としてまず挙げたいのは、やはり玄米の状態でも分かるその白さです。
前回レビューした「にじのきらめき」と比較してみると、玄米でもこんなに様子が違うのかと面白くなりますね。
浸水をした後もこの特徴ははっきりと出ていて、水を含んだお米粒がぷっくりと白く膨らみます。
水につけている間に出てくる蜜のようなお米の風味も強く、でんぷん質が水に溶けだしてとろみがつきそうなくらいです。
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ヌカ層の薄い品種なのかもしれません。その分、あまり乱暴に扱うとお米が割れやすくも感じました。
もちもち&すっきりとした味わい
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のちに述べますが、現在のところ管理人は本品種を水多めで炊きあげています。
「にじのきらめき」では炊飯器で白米の目盛り「プラス0.75目盛り」がベストだと判断しましたけれど、同じ分量のお水で本品種を炊くととても柔らかく仕上がりました。
ヌカ部分(皮)の食感はやさしく、甘みがしっかりでもちもちしているのにすっきりしています。
このもっちりしてすっきり(あっさり)しているところが「ゆきの精」の一番の特徴かもしれません。
炊き方・水加減による影響
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白米はおおむね目盛り通り・レシピの水加減でどんな炊きあがりになるのかイメージがつきますし、それが大外れすることは少ないです。
しかし前回、今回と玄米を扱うことで、玄米(発芽玄米を含む)は相当に品種によって調節することが必要なのだと学習しました。
これは玄米の場合ヌカ層がそのまま残っているため、品種によってその厚みがいろいろであるせいだと思います。
水加減にも影響しますし、口にするときの皮の感触の強弱や風味にもかかわっていて、なかなか見極めが難しいですね。
本品種についていえば、白米の目盛り「プラス0.5目盛り」でもかなり柔らかいですし、一方でもっと減らしてみると先ほど書いたように一粒一粒が重たい感じになります。
こればかりは自分の好みを探るしかありませんので、ぜひ皆様も水加減や浸水の程度などいろいろチャレンジしてみてください。
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結局は「プラス0.75目盛り」に落ち着いているのですよね~。食べた後のお腹のこなれ具合も含めて。
発芽まで40時間程度
発芽玄米を試みようと考えている方のために、管理人が本品種をどのように発芽させているのか簡単にメモしておきます。
(⇒基本的なやり方は前回の記事に記していますので、参考になさってくださいね)
「にじのきらめき」は常温でだいたい24時間ほどで十分に発芽状態になっていることが確認できましたが、本品種は40時間くらいをみておく必要がありそうです。

季節や気温などにも左右されるだろうから、ここもぜひ自分なりに試してみてほしいぞ。
水をちゃんと換えてあげれば意外と腐ったり悪くなったりはしないから、恐れずにやってみてくれ。
水換えをするときにぬるま湯(40℃は超えない方がよさそう)で洗ってあげて、新しいぬるま湯に浸して、そのまま置くのが基本です。
24時間ほど経過すれば、玄米にはたっぷりと水が含まれていますから、ザルに上げて空気に触れさせて酸素を供給しつつ発芽を待ちます。
(⇒こちらの記事が参考になります:外部サイト「玄米を発芽させるコツって?」)
このとき、お米が乾燥しないように湿度を保つ工夫をしましょう。管理人はザルごとボウルに入れて、濡れ布巾をかぶせています。
「ゆきの精」のトピック
品種特性
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管理人は今回初めて知りましたが「ゆきの精」は1976年に育成が開始され、1990年に種苗法登録がされた比較的歴史ある品種なのですね。
「越路早生」や「コシヒカリ」などがご先祖にいらっしゃって、本品種も番号としては「新潟20号」であり米どころ新潟県で開発が進められていたことが分かります。
個人的な体感ですが、コシヒカリのみずみずしさをしっかりと受け継ぎつつ、全体的にもっと柔らかくなった品種という印象です。
口コミや評判
「ゆきの精」は業務用として活用されていたり、酒米になっていたりもするのですね。これは飲みたい……笑
お米に「ゆき」という名前がつくと少しほっこりして素敵ですね。
寒暖差は作物を美味しくする一因でしょうし、生育期間にたっぷりの水分をもたらしてくれる冬場の雪はお米にとって願ってもない存在なのかもしれません。
こんな方におすすめ
もっちりしているのにすっきりしたお米を食べたい方向け
今回は新潟県産「ゆきの精」をレビューしてきました。
なんといってももちもちなのにすっきりしているのが身上だと思いますし、冷めたらより甘みも引き立ちますから、お弁当などにはかなり向いていそうです。
柔らかさを生かして、白米玄米(発芽玄米)問わずお粥にしてみるのも美味しいでしょう。
ぜひお試しくださいませ☆
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(とにかく発芽玄米はカレーとの相性がずば抜けています!)
\ 今回取り上げた銘柄 /
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まとめ
ここまでお読みくださってありがとうございました!
今回は少々マニアックな銘柄だったかもしれませんけれど、これからもいろいろなお米を食べてレビューをしていきますので、よろしくお願いいたします
ポケットマルシェ
今回管理人が「ゆきの精」の玄米を購入したのは、ポケットマルシェという産直サイトです。
農家さんや漁師さんから直接に食品を購入することができるサービスで、先日発見してからすでに何度か利用しています笑
出品されている商品もいろいろな工夫があって、眺めているだけでも楽しいです。(例:りんご全品種制覇キャンペーン、穫れたて新米の販売、釣りたて魚介類の直販、無農薬野菜セットなどなど多数)
本当におすすめなので、ぜひ一度チェックしてみてください!
その他お米レビュー
当サイトではお米の銘柄をひとつひとつ実食してレビューしています。
分かりやすく、楽しく、美味しそうに(ただしできるだけ客観的にも)評価したいと思っておりますので、お時間のあるときにぜひ遊びにいらしてくださいね!
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\ きっと新しいお米に出会えるはず /