気持ちいいラジオ体操。メリットやデメリット、長く続けた結果は?
- 運動する習慣を付けようと思っても、まとまった時間が用意できない
- でも新たにスポーツを始めるのはハードルが高い
- 誰かと一緒も楽しいけれど、自分のペースでおこなえる運動がいい
このようにお感じの方もいらっしゃることでしょう。
管理人はこれまで20年以上、毎朝ラジオ体操を継続してきました。そんな管理人が当記事では、新年を迎えて、あるいは心機一転してなど、新しい習慣を始めてみようという方へ向けて、
ラジオ体操の気持ちよさ、および身体的・精神的効果
について記述しています。
何でも新しいことを始めるのは大変なものですし、それを継続するのも困難であることが多いです。
しかし、ラジオ体操は第一、第二とおこなっても10分程度で済むため、手軽に導入することができる運動です。
皆様が当記事でご紹介しているラジオ体操の効果を感じながら、より快適な毎日を過ごせることをお祈りしています。
ラジオ体操は「気持ちいい」のか
まずお伝えしたいのは、ラジオ体操は適切におこなうと大変気持ちいいということです。
毎朝おこなうことで、身体のどこが硬くなっていて、どこがよく動くのかなど、自分で把握することが容易になります。
そのうちに、これまで運動から離れていた方であれば徐々に身体の可動域が広がり、運動習慣のある方であればその日の体調をさらに見極めやすくなるでしょう。
ラジオ体操をおこなったそのときに気持ちいいという面と、生活全般に作用が及んで気持ちいいという面のふたつがあるということですね。
自分の身体に再「入門」
おこなう際の「適切に」という部分の意味は、自分の身体や体力に合ったやり方でということです。
腰痛を抱える人ならば、痛みを感じにくい程度に動かすべきです。
肩が上がらない方ならば、動く範囲で試みるべきです。
大会に出場したり、○○㎏のバーベルを挙げたりというわけではないのですから、散歩などと同様の感覚でおこなうのが最初はベストでしょう。
継続し慣れてくれば、ラジオ体操の動きへの理解も進んでいますから「この体操は身体のこの部分に効かせるように、もっとしっかり動いてみよう」といった工夫ができるようになります。
それまでは焦らず、改めて自分の身体に「入門」するような気持ちでトライしてみてください。
体験的な効果
以下では、管理人が毎朝ラジオ体操を継続してきて感じている、身体的および精神的な効果を挙げてみます。
ここに挙げた以外にも間接的にいろいろな作用が及んでいると思いますので、ラジオ体操を開始されましたら、ぜひご自身でも確認してみてくださいね。
身体的効果・メリット
ラジオ体操を続けることによる身体的効果やメリットは、例えば以下のようなものです。
- 朝の身体チェックができる
- 運動から一日を始められる
- 身体の変化を感じられる
朝の身体チェック
すでに述べたことと被るところもありますが、毎朝ラジオ体操をすることで、その日の自分の身体の動きを確認できること自体が大きい効果です。
これによって、「今日は肩が痛いので遠投をやめておこう」とか、「今日は腰が痛いのでバッティングセンターにいくのをよそう」とか判断ができます。
ごめんなさい笑! この具体例は半ばジョークです。
冗談は置いておくとしても、身体のどこかに異常や痛みがあると分かったならば、私たちはひとまず自分でその部位を保存したり、ケアしたりできます。
ラジオ体操など一日のウォーミングアップに相当する動きを全くおこなわなければ、寝ている間に硬くなった部分を気付かずに使ってしまい、故障につながることもあるでしょう。
スポーツの前には準備体操をするのだから、一日を始める前にはラジオ体操をしてみるのもよいと思いませんか?
運動から一日を始められる
健康のため、朝目覚めてから散歩に出るという方もいらっしゃるでしょう。
散歩もすばらしい運動ですが、速度や距離によっては、なかなか狙った活動量が得られないこともあります。
また、運動のためだけに外へ出て散歩をするということがお好みでない方もいることでしょう。
ラジオ体操は、時間の長さも定まっていますし、最近では公式にもYouTube動画がアップされていますから、自分の好きな時間に実践することができます。
朝一番に運動をしてから一日をスタートしたい、という方にはうってつけでしょう。
ラジオ体操第一、第二ともに3分30秒程度の短時間です。
動画によっては合間に首の体操などが含まれる場合もありますが、それでも合計10分以内で全身を動かすことができます。
ダイエットを意識している方ならば、朝に身体を動かしておくと、動いていないときと比べて一日中代謝が高い状態を保てるという研究も参考にできます。
決まった幅の時間で、自分のタイミングで運動できるという点で、ラジオ体操は朝はもちろん、生活のどの場面にでも混ぜ込むことができますね。
反対に、一日の締めくくりに、身体をほぐす意味で取り入れても全く問題ありません。
身体の変化を感じられる
ラジオ体操の動きは全身をまんべんなく刺激できるように工夫して作られています。
このことから、仮に自分なりに強度を調節しておこなったとしても、ある程度の全身運動ができるわけですね。
一部を除いて、動きそのものはさほど難しいものではないので、簡単におこなえてしまう方も多いと思います。
しかし、日常では基本的におこなわない「ジャンプ」や、身体の横をしっかりと伸ばす動きなども含まれていますから、簡単ながらも身体への作用は確かです。
上の「ラジオ体操は気持ちいいのか」という項目でも書いたように、運動に慣れていない方ならばラジオ体操だけでもたっぷりと息が上がり、次第に身体が動くようになるでしょう。
運動をしている方も、ある特定のスポーツで使う身体の部分以外にもアプローチできますから、そのスポーツなどでのパフォーマンスにもよい影響があるはずです。
「曲げ」や「ひねり」という動作は、人体にとって重要な動きなのに、現代の生活ではあまり必要がなくなっています。
ティーショット(ゴルフ)で腰を傷めて、一日中残念な気持ちになった方もいるはずです。
基本的にはラジオ体操を続けることによる効果やメリットをお伝えしているつもりですけれど、この普段やらない動きをやるという部分は、たまに取り入れるだけでも身体のパフォーマンスが全然違うと思います。
精神的効果・メリット
さらに、個人的に感じているラジオ体操の精神面での効果・メリットとして、以下のようなものが挙げられます。
- 目が覚めやすい
- 気持ちがさっぱりする
- 身体の動きを保てる喜び
目が覚めやすい
まず分かりやすい点として、朝起き出してラジオ体操をするという場合、始める前は寝ぼけ眼だった自分が目覚めてくるのをじかに感じることができます。
ラジオ体操をしなくても、朝の通常の活動(炊事、洗濯、出勤・通学の用意など)をすることはもちろん可能ですが、自分の身体が目覚めてきた状態でそれらをおこなう方がスピーディです。
動くことで内臓も動かされますから、朝食をとる方ならば美味しく感じられたり、そこまでではなくともお腹が楽なはずです。
気持ちがさっぱりする
運動全般の効果ともいえるでしょうけれど、ラジオ体操をすることにより気持ちがさっぱりする点も見逃せません。
直前にも書いたとおり、どうしても朝は目が覚めるまでどんよりした感覚がありますし、一日の途中でも、同じ姿勢での作業が続いたりすれば心身に重い感覚が出てきます。
そうしたときに、ラジオ体操をほんの数分(第一だけ、第二だけというのでも十分です)おこなうことはとても手軽なリフレッシュ法です。
管理人のおすすめはやはり朝にラジオ体操をおこなうことですね。一日をよりさっぱりと開始することができるでしょう。
身体の動きを保てる喜び
個人的にラジオ体操の精神的な効果として一番大きいと感じているのが、自分の身体の動きを毎日保てるということの喜びです。
私たちは、普通に暮らしているだけでも、それぞれなりの身体の使い方を要求される事柄に必ず取り組んでいるものです。
それらはスポーツであったり、接客業であったり、デスクワークであったり家事であったりさまざまですが、その事柄に応じた身体の使い方が知らず知らずのうちに私たちの身体になじんでいます。
ここから、例えばパソコンから顔を上げて伸びをしたら肩がグキッときたり、帰宅して靴を脱いだら足がパンパンにむくんでいたりと、影響が現れてくるのですね。
私たちは自分の取り組むことを嫌でもがんばってしまいますから、また次の日も同じ姿勢や動作をするわけです。
人体は精妙であるとともに安直な部分がありますので、同じ生活が続けば、同じような身体の使い方だけで済むようにチューニングします。
その結果「毎日の作業にはあまり支障はないが、他の動きや、本来身体が可能だったはずの動きは困難な身体」が出来上がります。
(こちらの記事でも管理人の体験をもとにまとめています。⇒【セルフケア】根本的な身体の「力み」癖をなくして身も心も軽くなる!)
この変化は人体の適応ですから、ゆっくりと進みます。
そのため、お子さんの運動会で肉離れを起こすお父さんが多発するのです。(管理人個人はそういうお父さんもとても応援したいです!)
ラジオ体操は、人体のそうした性質を上手に活用して、身体の可動範囲を保つことができます。
つまり、「毎日同じ動作=その動作は次の日もできる」という仕組みなのですから、全身の運動になるラジオ体操を毎日に取り入れてしまえばよいのです。
適切に動かしてあげれば、私たちの想像以上に人体は粘り強いです。それをラジオ体操という形でキープしてあげられるのは、かなりうれしいことだと思うのです。
このように同じ動作を、昨日も今日も(きっと明日も)おこなえる喜びは、おそらく年齢を重ねるごとに大きくなるのではないでしょうか。
ラジオ体操のデメリット
ここまでラジオ体操(を継続すること)の効果・メリットを見てきましたが、ラジオ体操にはデメリットも存在するのでしょうか。
正直に言いますと、管理人自身は目立つデメリットを感じていません。
飲みすぎた翌日など、いつも通りのラジオ体操をこなすのがきつい……と感じたりすることはありますが、それは飲みすぎのデメリットですもんね笑
しかし、よく振り返ってみて、考えられるデメリットを挙げてみようと思います。
- 急に動くと身体に負担である
- おこなうのに一定の広さが必要である
- 最中は家族の邪魔になる
以上のようなデメリットがありそうです。
特に一つ目のものについては、「ラジオ体操は危険」などの表現で注意喚起がなされてます。
年齢を重ね、筋肉や関節に不具合を抱えると、ラジオ体操のような全身運動でその部分に過度な負担をかけてしまうという問題意識ですね。
このことについては、別の記事で検討していますので、必要と感じられる方はぜひご覧くださいませ↓
⇒ラジオ体操をやってはいけないかどうか、決めるのはあなた!【歴20年】
NPO法人全国ラジオ体操連盟(⇒公式サイト)には、ラジオ体操をおこなう上での疑問点や注意点に回答したコーナーがあります。
さらに詳しくラジオ体操について知りたい方は、ぜひご利用くださいね。
新年には(ラジオ)体操の特番も!
例年、元旦の朝6:25~「新春テレビ体操」と題してNHKのEテレ(教育)で新年最初のラジオ体操(テレビですけれど)番組が放送されます。
来年(2023年)1月1日にも、上の画像のとおり放送されることが決定しています。(⇒こちらのブログでは、毎年元旦のテレビ体操の様子を詳しく解説なさっています。)
かなりの早朝ですが、初日の出を拝みに出かける前に体操で身体を暖めてから出発するのもよいのではないでしょうか。
新たにラジオ体操を習慣化しようと考えている方も、元旦から開始することは自分自身に向けたよい宣言となると思います。
おわりに
ここまでお読みくださって、本当にありがとうございました!
管理人の個人的な体感でしかありませんが、ラジオ体操を続けた結果、逆説的に、ひどい肩こりなどもなく、身体に大きな変化もなく過ごすことができています。
ぜひ、皆様も新年を迎えるのをきっかけに、あるいはご自身で設定したスタートのタイミングで、ラジオ体操の世界に踏み込んでみてほしいと思います。
さらにステップアップ
ラジオ体操で身体の土台ができてきた方は、トレーニングなども取り入れてみるのはいかがでしょうか。
管理人もラジオ体操を毎日のベースとして、他にもピラティスやバレエの知見を活かしたワークアウトなど、いくつかトレーニングをおこなっています。
(先ほども挙げましたが、管理人の運動遍歴は以下の記事にまとめております。)
やりすぎは禁物ですが、適切な筋力トレーニングを加えることで、さらに身体の動きもよくなります。
ラジオ体操で運動に慣れてきた方、最初からトレーニングも併用したいという方は、以下の記事も参考にしていただければ幸いです。
\ 通わないからこそ結果が出る /