北海道産米【えみまる】はまずい?味や特徴を食べてレビューしました☆(20)
美味しいお米を探す旅路に終わりはありません
スーパーでも通販でもたくさん種類があって迷いますけれど、どのお米にもそれぞれの性質があるので、好みのものを見つけるには食べてみるのが一番です!
当サイト管理人も一年ほど前からお米探しの旅に出かけ、これまで20種類以上の銘柄米を食べ比べて、味や特徴についてレビュー記事を公開してきました。
今回も新たなお米を頂きましたので、レビューさせていただきます。取り上げるお米は……、
北海道産「えみまる」
特徴を簡単にまとめると、次のような感じです。
- 軽めで素朴な味わい
- まぁるい甘みが食べやすい
- 未来の農業を見据えた直播品種
今回は無洗米でなく通常の精米のものを頂きました。
そのせいなのか分からないのですけど、最近食べた中でも一番素朴な印象のあるお米だったと思います。
味わいや風味、見た目の特徴や傾向
炊きあがりのようす
炊飯前は一粒一粒がばらけているように感じました。今回は無洗米ではななく通常の精米を選んだからかもしれません。
粒のみずみずしさがあって、炊き上げるとどうなるのか楽しみな見た目です。
炊飯してみると、お米粒の膨張率はなかなかのものです。「雪若丸」や「青天の霹靂」には及びませんが、どちらかといえば大きめな粒にも思えます。
かき混ぜてみると手ごたえは軽いです。炊く前の印象通り、ハラハラとほぐれやすく、しゃっきりとした炊きあがりでしょう。
色合いもマットな白さが現れて、これはこれで個人的に好みのタイプですね。
一見乾燥ぎみの炊きあがりかとも思ったのですけれど、食べてみたらそんなことはありませんでした。
まぁるい甘み
お茶碗に盛り付けて頂いてみます。
お箸に乗る重みはあまり目立たず、粒同士がくっついてまとまりすぎることもありません。
口に含んでみると、ご飯の表面はとろりとしていて、やわらかな噛みごたえです。もちもちというよりはぷにぷにした弾力が心地よいですね。
噛み進めていくと淡くて素直な甘みが出てきます。甘ったるさは全然なくて、それでいて「お米臭さ」のようなものもなく、実に食べやすいです。
「えみまる」とは見事なネーミングだと思います。確かにガツンとでもジワジワでもなく、まぁるく甘いです。
粒立ちはそこまでよくはなく、お茶碗に盛り付けるとその全体で「ご飯」として存在する(?)感じです。
でも、べちゃっとまとまっているわけでもなくて、スタンダードに美味しいですね。
炊き方・水加減による影響
上は浸水中の写真です。
近頃はどのお米にもいえることですけれど、基本的にはピッタリの水加減で美味しく炊きあがると思います。
一度ピッタリで試したうえで、お好みの粘りや硬さを目指して水分量を増減するのがベストでしょう。
「えみまる」については、個人的にはピッタリかやや少なめくらいが美味しいのではないかと感じました。
電子レンジで解凍してもほぐれよし
冷凍保存した「えみまる」を電子レンジで解凍してみました。
保存時にやや詰め込みぎみにしたせいか、粒同士のまとまり感はアップしています。けれど、硬くならず炊いたときと同じような感覚で頂けました。
ランチジャーの場合
お弁当派の方には欠かせないランチジャーに「えみまる」をお迎えしてみると、ご飯全体のふんわり感が増した印象です。
しばらく保温されたことにより、水分がお米に均一に回ったのでしょうか?
また炊き立てはいわゆるご飯の風味なのですが、ランチジャーを使うと植物の香りも出てきてなかなかオツです。
食感の軽さは変わらずという点もポイントが高いですね。
「えみまる」のトピック
品種特性
今回調べてみてびっくりしたのですが、「えみまる」は2023年に種苗法登録された超最新(当記事初出時:2023年6月14日)の品種なのですね!
2008年に育成が開始され、命名されたのが2018年とのことで、一つの品種が世に出るまでの時間の流れを感じます~。
「ほしのゆめ」も北海道のお米ですが、面白いのは「S876」とある韓国雑草稲由来(?)の品種です。
雑草稲とは、水田に自生して雑草となるイネのことです。水稲直播栽培の場合の強害雑草として、世界各国で問題になっていると報告されています(「水稲移植栽培で発生する雑草イネ」今泉智通・東北の雑草第18号)
今回紹介している「えみまる」も、田んぼに直接種をまく直播方式で育成されることを特徴としていますね。
ハウスで苗を育てる作業を省くから、温室効果ガス削減につながるということらしいな!
環境に配慮した稲の栽培をおこなうために、韓国ですでに雑草稲として存在している品種の特性を取り入れたのでしょう。
私たちが日々頂くお米が、常に研究・工夫されながら生み出されていることがうかがえますね。
口コミや評判
「えみまる」は、おおむね好ましい反応で迎えられているようです。
お値段のお手ごろさもあり、これからもっと広まっていくお米かもしれません。
あまり美味しくなかったという方もいらっしゃいます。この辺りはどうしても好みの問題ですからね~。
こんな方におすすめ
まぁるく優しいお米を食べてみたい方向け
大変素朴で素直で、それでいて甘みも失われずやわらかく感じられるお米です。
合わせる料理を選ばない味わいですから、毎日の食卓に取り入れるのに適した品種だと思います。
お腹に残る感じもなく、軽くぱくぱくと食べられるのも嬉しいです。ぜひチェックしてみてくださいね☆
(お腹を休めつつ素朴にご飯を味わうのもよいでしょう☆)
\ 今回取り上げた銘柄 /
まとめ
ここまでご覧くださってありがとうございました!
日々新しい品種が生まれているお米業界ですが、これからも楽しく美味しく頂いてレビューをお届けしようと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします
その他お米レビュー
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分かりやすく、楽しく、美味しそうに(ただしできるだけ客観的にも)評価したいと思っておりますので、お時間のあるときにぜひ遊びにいらしてくださいね!
\ きっと新しいお米に出会えるはず /