【にじのきらめき】はまずいお米なの?味わいや特徴を実食レビューしてみました(22)
お米賞味マイスターを自称する管理人はさらに一歩を進め、発芽玄米に手を出し始めました
それも自宅で丸一日以上をかけて発芽させております笑
お米レビューも20種類以上の銘柄米を取り上げてきましたが、ここからは発芽玄米の形でのレビューが増えるかもしれません。
もちろんそのお米の特質を感じ取ることはできますので、引き続きよろしくお願いいたします。
白米になった時の味をご想像いただくのも楽しいと思います!
今回取り上げるお米(発芽玄米)は……、
群馬県産「にじのきらめき」
- すっきりとした甘み
- 発芽玄米で頂くとぷちぷちととても美味しい
- カレーとの相性抜群
簡単な感想は以上の通りです~☆
美しい名称を携えて登場したお米で、一言で申し上げると、玄米の風味とお米粒の味わいがバランスよい品種でした。
味わいや風味、見た目の特徴や傾向
炊きあがりのようす
左の写真はたっぷりと浸水させ、発芽状態になった「にじのきらめき」です。
胚芽部分がぷくっと白くなっていて、お米全体も膨らんでいます。粒のサイズはやや大きめな種類でしょうか。
炊飯してみると、見た目はプルっとしたご飯の表面に感じます。かき混ぜるとモチっとしながらふんわり具合もあります。
炊きあげ後の香りは玄米とはまた違って発芽玄米らしい香りで、もしかしたら鼻につくと感じる方もいるかもしれません。
でも、それは発芽玄米の持つ香り成分が凝縮しているだけですから、個人的には実際に食べるときあまり気になりません。
発芽玄米の管理人なりの炊飯方法は後述しているので、ぜひチェックしてみてくれな。
すっきりした味わい
どうやら発芽玄米を炊くとき全般にいえることのようですけれど、浸水の程度や炊飯時の水分量や、さらには炊飯の手段(炊飯器・土鍋・圧力鍋)などによってかなり異なる味わいに仕上がります。
管理人は後述するように圧力のかかる炊飯器で炊いたところ、本品種は基本的にはすっきりした甘みが特徴だと感じました。
発芽玄米らしく皮がぷちぷちぷつぷつした食感はお口の中で楽しく、噛み応えや味わい応えがあって、自然と噛む回数も増えます。
そうするとお米の甘みとうまみが引き出されてきてさらに美味しいですね。
炊き方・水加減による影響
ここでは本品種に絞って水加減などをお伝えします。
たっぷりと浸水させ、発芽モードに入っていることが確認できてから炊飯器にセットしていきます。
ここで「白米の目盛りプラス0.75目盛り」多めの水で炊くことをおすすめしたいです。
2合の発芽玄米(浸水前に計量カップで計ったもの、つまり玄米状態で2合)を炊くなら、白米の目盛りで2.75合くらいのイメージね!
発芽玄米は十分に吸水しているし、発芽によって皮も柔らかくなっているから、白米と同じ水加減でも大丈夫だというお話も耳にするところです。
しかし、実際に試してみましたが、さすがに白米の目盛りピッタリでは相当硬いご飯が炊きあがります。
これもものすご~く噛みしめるので美味しいのですけれど、消化面では不安があることは否めません。
白米に対して0.5目盛りプラスすることも試みましたが、それでもまだ皮の強さが口に残る印象でした。
ひと目盛り分プラスするのはさすがに多すぎではないかと考えて、0.75目盛り追加してみたところ、ちょうどよい食感にたどり着けたと思います☆
電子レンジで解凍するとむしろふっくら
当サイトのお米レビューをご覧になってくださっている方ならばご存じかもしれませんが、電子レンジで解凍した場合でもふっくら元通りのご飯になるお米もまずまずあります。
しかし今回の「にじのきらめき」は、むしろ電子レンジで温めなおした方がふっくらしているような感覚さえしました。
これが品種的な特徴なのか、発芽玄米として食べているからなのかはこれからの検証課題です。
発芽玄米の場合炊き加減に味わいが左右されやすいですので、再度加熱されることで、炊き具合自体にも変化が及んだのかもしれませんね。
長時間の保温は避けましょう
玄米や発芽玄米についてよく言われることですけれど、炊飯器で長い時間保温するのはやはりおすすめできないようです。
炊き立ては玄米や発芽玄米の香りがふわっと濃厚に感じられるので、それが持続するかと思いきやそうでもありません。
保温中にすぐ傷むということもないでしょうから、玄米や発芽玄米のぬか部分が独特のにおいを発するようになるのだと思います。
ですので、食べる分以外はなるべく早い段階で冷凍用の保存容器に移すか、お弁当箱に詰めてしまいましょう。
発芽玄米の作り方(管理人流)
ここで管理人なりの発芽玄米の作り方(玄米の発芽のさせ方)をお伝えします。
お米も生きているのでよほどおかしなやり方でない限り失敗することはないはずですから、ぜひチャレンジしてみてください☆
まずは普段使っているお米の計量カップで玄米を計りましょう。
これは炊きあげる段階での水加減に関係する部分ですので、もしこのやり方を試す場合には一度はこの通りにやってみてください。
玄米に水を含ませていきます。
ボウルやタッパーなど、炊きたい分量の玄米とその玄米がどっぷりと浸かる水を入れても溢れないような容器で浸水させましょう。
12時間ほど放置して、一度水を換えます。(もっと頻回でもOK。しかし水温が低すぎると発芽しづらいので、30℃程度のぬるま湯がおすすめです。その後室温になるのは放っておいて大丈夫です)
条件がよい場合は、STEP2で12時間ほど経過した時点ですでに発芽しているかもしれません。
しかし、管理人は自分がお米に触れることのできる時間帯や、炊きたいタイミングとの関係で24時間は浸水させることにしています。
経験上、24時間で胚芽部分がぷっくりと発芽モードになっていないことがあまりありませんので、まずは24時間を目安にしてみてください。
炊飯する前によくすすいであげて、新しい水に入れ換えて炊きあげます。
このとき、水加減は先述のとおり白米モードの目盛りプラス0.75目盛り程度がよいのではないかと思います。
塩一つまみをぜひ忘れずに。
炊飯器の予約機能を使って炊く場合には、なるべく冷たい水を最後に入れ換えてあげてください。予約の時間になるまでに水は室温に近づいていきますが、少しでもそれを遅らせる狙いです。
炊きあがったらよくかき混ぜて、早めに召し上がってください。
前日の夜から上の方法で予約炊飯し、朝に炊き立てを食べ、お昼にお弁当として食べるのが最近の管理人の流れです。
以上のやり方を夏場にクーラーをつけない環境(部屋の最高気温33℃)でおこなってみましたが、浸水中に雑菌が増えすぎてお腹を壊すなどの経験はしていません。
しかし、気になる方は冷蔵庫でもっと長く浸水させる方法もあります。
STEP2で浸水させる作業を全部冷蔵庫でするというもので、朝晩に水を換えながら24~48時間を目安に目視でお米の様子を見てみましょう。
胚芽部分が膨らんできていれば発芽モードに入っていますので、炊きあげることができます。
口に入れるものなので一応書いておく必要があるのじゃが、以上を試すときはご自分の目や鼻や舌を使って、注意深くやってみてくれ。
わしらとしてはやはり責任を取ることができないのでな。
「にじのきらめき」のトピック
品種特性
2009年に育成が開始され、種苗法登録されたのはなんと昨年(2022年)という本当に新しい品種なのですね。
夏場の高温でコシヒカリの品質が伸びない状況において、中食・外食向けに収量が多く倒れに強いなど管理がしやすいお米を目指して開発されたということです。
「ひとめぼれ」や「きぬむすめ」、「にこまる」などが祖先にいて、やはりぷりっとした食感と優しい味わいが身上なのかと思います。(リンク先は当サイトのレビュー記事です)
食味試験でもコシヒカリと同等という評価が多数出ているようですし、これから期待の品種のひとつです。
口コミや評判
岐阜県では行政、農家、高校生が一丸となって「にじのきらめき」の育成に携わっているとのこと。応援したいですね!
お酒の醸造にも使われているとは、いろいろな活用法のある品種なのですね。
産地によっては味わいが大きく異なるのでしょうか。もちろん味の好みは人それぞれですけれどね。
こんな方におすすめ
すっきりとしたご飯を食べたい方向け
本品種は重すぎず食べやすいお米だと思います。
極端に甘みが強くないのもポイントが高くて、発芽玄米でかさがあってもどんどん口に運べてしまいますね(ただしよく噛んでください)。
下に写真を掲載しますが、やはり発芽玄米はカレーなどとの相性が抜群で、この頃は日々作ってしまっていますよ。
どうぞお試しください☆
(管理人の食卓をちょっとご紹介!)
\ 今回取り上げた銘柄 /
まとめ
ここまでお読みくださってありがとうございました!
いよいよ玄米・発芽玄米に手を出してしまった管理人ですが、これからもお米レビューを継続してまいりますので、よろしくお願いします。
皆様もぜひいろいろな品種や、玄米や分つき米や発芽玄米など食べ方にもこだわって楽しんでみてくださいね
ポケットマルシェ
今回管理人が「にじのきらめき」の玄米を購入したのは、ポケットマルシェという産直サイトです。
農家さんや漁師さんから直接に食品を購入することができるサービスで、先日発見してびっくりしています笑
出品されている商品もいろいろな工夫があって、眺めているだけでも楽しいです。(例:りんご全品種制覇キャンペーン、穫れたて新米の販売、釣りたて魚介類の直販、無農薬野菜セットなどなど多数)
本当におすすめなので、ぜひ一度チェックしてみてください!
その他お米レビュー
当サイトではお米の銘柄をひとつひとつ実食してレビューしています。
分かりやすく、楽しく、美味しそうに(ただしできるだけ客観的にも)評価したいと思っておりますので、お時間のあるときにぜひ遊びにいらしてくださいね!
\ きっと新しいお米に出会えるはず /